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レジオネラ肺炎とは?
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レジオネラ肺炎は、レジオネラ(Legionella pneumophila)というグラム陰性桿菌という細菌の感染によりおこる肺炎です。感染力は弱く、健康な人にはあまり感染しませんが、乳幼児や高齢者など免疫力の低い人には感染しやすい病気です。通常、人から人への感染はありません。
レジオネラ肺炎の潜伏期間は2〜10日くらいで、症状には、重症の肺炎型と、非肺炎型のポンティアック熱と呼ばれる比較的軽症のものとがあります。
肺炎型は、全身倦怠感や頭痛、筋肉痛で始まり、高熱、吐き気、呼吸困難、下痢、意識障害が見られるようになります。また、特徴的な神経症状として、健忘、幻覚、振戦、小脳失調などがあらわれるようになります。この肺炎型レジオネラ肺炎は、発症すると急激に悪化し、重症になれば高い死亡率を示します。
非肺炎型のポンティアック熱では、発熱、寒気、筋肉痛、関節痛、下痢などの症状がありますが、比較的軽症で、5日くらいで自然治癒します。
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レジオネラ肺炎の原因
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レジオネラ肺炎は、レジオネラ属菌で汚染された微粒子状の水滴を肺に吸い込むことで感染します。このレジオネラ菌の感染力は弱く、乳幼児や高齢者、病人など抵抗力の弱った人だけに感染するという、日和見感染病といわれます。
レジオネラ属菌は、河川、湖沼、土壌内などの自然界に広く生息している菌ですが、数はそれほど多くないため、通常は感染の危険はありません。人から人へ感染することもありません。
通常は、大きな施設などにあるクーラーの冷却水塔、噴水、加湿器、循環式給湯器、循環式浴槽などで、水の消毒や入れ替えが不十分な環境下で、大量増殖し、主な感染源となります。
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レジオネラ肺炎の診断
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レジオネラ肺炎の診断においては、厚生省レジオネラ症研究班が示している「レジオネラ肺炎の診断基準」というものがあります。患者の病歴、症状、レントゲン写真などからレジオネラ肺炎が疑われる疑診の段階と、レジオネラ肺炎の確診の段階とからなっています。
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レジオネラ肺炎疑診
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(1)臨床症状、理学的所見および胸部X線像から急性肺炎が疑われる。
(2)肺の浸潤影は急速に進展するが、血液ガス所見の悪化は肺病変の変化に先行する。
(3)下部気道材料の細菌検査で、肺炎の原因と思われる菌種が検出されない。
(4)β-ラクタム薬とアミノ配糖体が奏功しない。
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レジオネラ肺炎確診
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上記診断に該当する患者につき、下記のいずれかが陽性であれば、レジオネラ肺炎と診断する。
(1)BCYEα培地またはこの培地に抗菌薬や抗真菌薬を加えた選択培地での培養でレジオネラ属菌種が検出される。
(2)Legionella pneumophila血清群1に対する抗体価が4倍またはそれ以上の上昇(≧128倍)、単一血清で256倍以上を示す。
その他の菌に対しては経過を追って抗体価の変化を追跡したうえで診断上の意義を判断する。
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レジオネラ肺炎の治療
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レジオネラ属菌は、細胞内寄生菌であって、アメーバ、白血球、貧食細胞(マクロファージ)などの宿主細胞の中でも繁殖します。普通の細菌であれば、マクロファージに食べられれば死にますが、レジオネラ属菌は死にません。
従って、この病気の治療には、宿主細胞に浸透する、エリスロマイシン、リファンビシン、ニューキノロンなどの抗菌薬を使用する必要があります。ペニシリン系やセファロスポリン系抗菌薬は無効です。
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マクロライド系抗菌薬での薬物療法
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アメリカ感染症学会のガイドラインで推奨されている治療法です。
代表的な頻用されるマクロライド類として、次のようなものがあります。
・クラリスロマイシン(クラリス・クラリシッド)
・アジスロマイシン(ジスロマック)
・エリスロマイシン(エリスロシン)
・ロキシスロマイシン(ルリッド)
・ロキタマイシン(リカマイシン)
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ニューキノロン系抗菌薬による薬物療法
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アメリカ感染症学会のガイドラインで、特に重症の患者に推奨されている治療法です。
・スパルフロキサシン(スパラ)
・レポフロキサシン(クラビット)
・塩酸シプロフロキサシン(シプロキサン)
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去痰薬の使用
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去痰薬の使用は専門家の意見や経験から支持されています。
・塩酸アンプロキソール(ムコソルバン)
・カルボンシステイン(ムコダイン)
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酸素吸入
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血液ガス検査などで低酸素血症を認める場合は、低酸素状態を改善するために、必要に応じて酸素吸入を行います。
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