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肛門とは
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消化器官の最終部分にある器官です。肛門はデリケートな器官で、長さは約3cmあります。肛門の周囲は、「内肛門括約筋」と「外肛門括約筋」という二つの筋肉が取り囲んでいます。これらは排便時以外は閉じていて、肛門から便が漏れ出ることはありません。
肛門粘膜の近くにある内肛門括約筋は、不随意筋で、自律神経によって支配されていて、本人の意思とは関係なく肛門を一定の力で締め付けていて、眠っているときでも便が漏れたりはしません。
一方、外肛門括約筋は、随意筋で、脊髄神経に支配されていて、本人の意思で緩めたり、締めたりすることができます。急に便意をもよおしても我慢できるのは、この筋肉のお陰です。
直前の結腸で水分を吸収された便が直腸へ降りてきて、直腸が拡げられると、自律神経の反射作用で便意が起こります。本人が排便したいと思うと、外肛門括約筋が緩んで、排便できるようになります。
直腸と肛門部の接合部は、肛門のふちより約1.5cm奥の方にあり、歯のようにギザギザ状なので歯状線とよばれています。この歯状線の奥側は自律神経の支配下にあり、異常があってもほとんど痛みは感じません。歯状線より、お尻に近い外側部分は、皮膚と同様に脊髄神経(体性神経)の支配下にあるので、異常があれば敏感に痛みを感じます。
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痔ろう・あな痔とは
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痔は肛門部および、肛門付近にできる病態であり、二つの異なる神経系の支配下にあるために、痔の発症部位によって、痛みの症状は異なります。痔の種類には、このページでご説明している「痔ろう(あな痔)」の他にも「痔核(いぼ痔)」および「裂肛(切れ痔)」という三種類があります。
何かの原因で肛門の内側や外側で炎症が起こり、その部位から化膿して膿が発生し、それが外に流れ出たり滲み出るような状態が痔ろうです。
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痔ろうになると、肛門内部から膿が流れでるための「ろう管」と呼ばれる穴ができ、その穴がいつまでも治らず、膿が出続けるような状態となります。
この原因となる肛門周囲に膿が蓄積した状態は「肛門周囲膿瘍」といい、肛門周囲の腫れと発熱、激痛を伴います。放置すると、やがて肛門がんに進行することもあります。
なお、痔ろうの発症は男性の方が圧倒的に多く約80%を占めています。男性の方が女性よりも肛門括約筋の力が強く、肛門陰窩に細菌が押し込まれやすいのではないかとされています。
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痔ろう・あな痔の分類
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痔ろうは、病巣の発生部位が浅いか深いか、ろう管の通り道などによりT型〜W型に分類されています。
通常、患部が比較的浅いI型とII型は「浅部痔ろう」と呼ばれ、III型とIV型は「深部痔ろう」と呼ばれています。
I型が最も軽症、II型とIII型が中等症、IV型が重症です。
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型
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ろう管区分
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特徴
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| I型 |
皮下痔ろう |
肛門の皮膚と内括約筋との間を下に降りてくるもの
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| 粘膜下痔ろう |
肛門の皮膚と内括約筋との間を上にいくもの
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II型
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内外括約筋痔ろう |
低位筋間痔ろう |
内括約筋と外括約筋の間を下に降りてくるもの。
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| 高位筋間痔ろう |
内括約筋と外括約筋の間を上にいくもの。
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III型
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坐骨直腸窩(肛門挙筋下)痔ろう
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外括約筋の外側を通るもの。
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IV型
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骨盤直腸窩(肛門挙筋上)痔ろう
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肛門挙筋上を通るもの。
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痔ろう・あな痔は、その型により重症度が異なるだけでなく、重症度が増すにつれて手術の難易度も高くなります。ごく軽症の痔ろう・あな痔は自然治癒の可能性もなしとはしませんが、多くの場合に自然治癒は期待できず、一般に手術は不可欠です。
特に、IV型に対しては、がんに進行する可能性が高くなります。
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