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急性腎炎とは?
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急性腎炎は、正式には「急性糸球体腎炎」と呼ばれる病気です。糸球体は腎臓内にある毛細血管の固まりで、ここで血液が濾過されて尿が作られます。
急性腎炎は、通常、鼻炎や喉頭炎、扁桃炎などの上気道の炎症を起こしてから、1〜3週間後くらいして発病します。最初は、のどの痛みをはじめ、くしゃみ、鼻水、咳、痰が出て発熱を伴う風邪の諸症状が続きます。その後、まぶたが腫れぼったくなり、コーラのような色をした血尿・蛋白尿が出て、身体がむくみ、血圧が高くなります。尿の量が減少し、ほとんどでなくなることもあります。
要約すれば、急性腎炎の三大症状は「血尿」「高血圧」および「むくみ」となります。急性腎炎の症状が現れると、身体はだるくなり、起きているのが困難になります。
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急性腎炎の原因
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急性腎炎の元となる風邪の症状は、溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)と呼ばれる細菌によるものです。
このような細菌が身体に侵入すると、身体の免疫システムが機能して抗体が産生され、細菌との闘いを始めます。細菌との闘いで作られる免疫複合体は血流に乗って、腎臓の糸球体にたどりつきます。通常は、糸球体にある「メサンギウム細胞」とよばれる細胞がこの免疫複合体を処理してしまい、発病することはありません。
しかし、免疫複合体の量が処理しきれないほど多くなると、糸球体にとりつき沈着して炎症を起こします。これが急性腎炎です。ということで、急性腎炎の引き金となるのは、溶連菌ですが、この細菌が直接糸球体に沈着して炎症を起こすわけではありません。
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急性腎炎の診断
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風邪症状の後に、それまで尿に異常が無かった人に血尿や蛋白尿が現れ、むくみなどの症状がでた場合、急性腎炎の可能性があります。急性腎炎の検査では、「尿検査」「細菌学的検査」「血清学的検査」および「腎機能検査」などを行います。
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尿検査
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尿を遠心分離機で処理し、その沈殿物を顕微鏡観察して赤血球の含有状態を調べます。赤血球が含まれていれば血尿と判断され、更に、たんぱくと腎臓細胞の変化したものが固まってできる「赤血球円柱尿」が見られれば、腎臓の病変は確実となります。
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細菌学的検査
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鼻咽頭からβ-溶血連鎖球菌(溶連菌)を検出できるか調べます。
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血清額的検査
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ASO値の上昇と、血清補体活性(CH50)の低下を確認します。
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腎機能検査
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糸球体の濾過機能を調べるために「クレアチニン・クリアランス」とう検査を行います。クレアチニンの量を調べると、1分間に濾過される血液量が分かります。通常は毎分100mLですが、腎炎であれば、濾過血液値が低くなります。
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急性腎炎の治療
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急性腎炎の三大症状「血尿」「高血圧」および「むくみ」が現れたら、直ぐに入院し、安静にして食事療法を行うのが基本です。更に必要に応じて薬物療法を併用することになります。治療には時間がかかりますが、根気よく治療に専念すれば、多くの場合、完治します。
急性腎炎の治療は、通常四つの臨床的段階「乏尿期」「利尿期」「回復期」および「治癒期」に分けて行われます。
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乏尿期
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発病後、一時的に腎機能が低下し、血尿・蛋白尿、高血圧、および顔などのむくみがある時期は、乏尿期と呼ばれ、直ちに入院し安静に保つことが必要です。
身体を休め、身体内の代謝活動を極力抑えて、腎臓の負担を軽減しなくてはいけません。食事は、食塩、蛋白質、水分を厳しく制限し、最初の段階では、トイレや洗面もベッド上で済ませます。基本的には、テレビや読書も禁止し、安静専念となります。
入院治療を開始後10日ほどすると、尿量は徐々に回復し、肉眼で分かるような血尿もなくなってきます。
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利尿期
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ベッド上で安静に過ごし、食事をはじめ適切な治療を受けることで、尿の量も増加し、むくみも軽減し、血圧も正常になってきます。この時期を利尿期といいます。
この時期でも、入院は継続して必要で、安静にして厳密な食事療法を行いますが、ベッド上での読書や短時間のテレビは許可されます。
利尿期になると、トイレや洗面のための最小限の歩行はできるようになります。更に回復してくれば、病院内での軽度の散歩などが可能となります。しかし、血尿や蛋白尿が再びみられるときは、直ちに安静にしなければなりません。
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回復期
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病状の回復状況にもよりますが、大体3〜6週間くらいで退院できるようになります。しかし、退院後も、疲れ易く、病状が急転することもあるので、絶対に無理をしない安静な生活を守らなくてはなりません。
退院し、更に症状が回復してくると、むくみも消え、血圧も正常になってきます。血尿や蛋白尿が時間の経過と共に改善するようになれば、この時期を回復期といいます。
この時期でも、依然として食事制限は必要ですが、やや緩和してもよくなります。また、安静状態も徐々に解除できるようになり、自宅室内での歩行や座ってのテレビや読書はできるようになります。
病状が更に回復してくれば、ごく簡単な家事程度はできるようになりますが、通院・通勤は、未だ許可されません。
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治癒期
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更に時間が経ち、血尿や蛋白尿が完全に消え、陰性化する段階まで回復すると、無理をしない範囲で学童の通学、社会人の通勤ができるようになり、この時期を治癒期といいます。
学童の場合、しばらくの間は、体育教科は見学だけとし、尿の状態などの様子をみながら徐々に運動量を増やしていきます。社会人の通勤でも、当分の間は残業や飲み会などへの参加は控えます。
治癒後、半年くらいは、激しい運動や無理な通勤、通学は厳禁です。その時期を過ぎれば、通常の生活に戻ることができます。
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