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血糖管理
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糖尿病性腎症は、糖尿病により長期にわたり高血糖状態が続くことで起こる病気なので、血糖値管理が最も重要となるのは当然といえます。
血糖値管理の中で、先ず必要なのは、肥満は禁物なので、標準体重を目標に食事制限などすることになります。肥満の人がダイエットの目標とすべき、理想体重は、身長を [m] 単位で表して次の式で求めます。
(標準体重)=(身長)X(身長)X22 [kg]
たとえば、身長165cmの人なら、59.9kgとなります
(標準体重)=(1.65)X(1.65)X22=59.9 [kg]
ダイエットだけで血糖値管理がうまくいかない場合には、薬物療法などを行って管理することになります。
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食事療法
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糖尿病の基本的な治療法は、食事療法です。これにより肥満を防ぐことが何より大事だからです。
糖尿病腎症では、食事療法はとても複雑になります。糖尿病に対する食事療法と慢性腎不全などに適応する食事療法の両方を行わなければなりませんが、これらは互いに矛盾する面があるため、複雑になるのです。
日本腎臓学会が定め推奨する各病期ごとの「ガイドライン」があるので、その一部を抜粋して表に示します。表中の総エネルギーやたんぱく質の計算に用いている [kg] とは標準体重のことです。
| 病期区分 |
総エネルギー [kcal/kg/日] |
たんぱく質 [g/kg/日] |
食塩 [g/日] |
カリウム [g/日] |
第1期 腎症前期
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25〜30 |
− |
制限せず |
制限せず |
第2期 早期腎症
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25〜30 |
1.0〜1.2 |
制限せず |
制限せず |
第3期A 顕性腎症前期
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25〜30 |
0.8〜1.0 |
7〜8 |
制限せず |
第3期B 顕性腎症後期
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30〜35 |
0.8〜1.0 |
7〜8 |
軽度制限 |
第4期 腎不全期
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30〜35 |
0.6〜0.8 |
5〜7 |
1.5 |
第5期 透析療法期
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維持透析患者の食事療法に準じた特別な食事療法
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尚、食事療法とは限らないが、糖尿病性腎症の治療には、生活習慣の改善も絶対的に必要です。次のような点にも十分注意して日常生活を行いましょう。
・減塩食を心がける
・暴飲暴食しない
・夜食は避ける
・脂肪分の多い料理を控える
・原則禁酒・禁煙とする
・適度な運動を継続する
・肥満にならないよう注意する
・ストレスをためない
・たんぱく質の摂取を医師の指示に従って制限する
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薬物療法
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薬物療法では、糖尿病自体の治療は継続したうえで、糖尿病性腎炎に必要な薬物療法が行われます。薬物療法は、基本的には、高血圧の治療薬としての高圧薬、浮腫(むくみ)治療薬としての利尿薬を用います。
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降圧薬
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糖尿病性腎症の進行を抑制するために、高血圧の治療は不可欠です。一般には、先ず糸球体内圧を低下させ糸球体肥厚や硬化を防ぐために、アンギオテンシン変換酵素阻害薬が使用されます。この薬には、血圧を下げるだけでなく、糖尿病腎症自体の進行を阻止する効果もありとても有用です。
アンジオテンシン変換酵素阻害薬だけでは十分な血圧低下ができない場合、カルシウム受容体拮抗薬など、他の降圧薬も併用されることがあります。
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利尿薬
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糖尿病腎症が進行して慢性腎不全の状態になると、体液が過剰となることで、浮腫が生じやすくなります。浮腫があると、心機能や網膜症などの問題が発生することがあるので利尿薬を使用してむくみを除去します。浮腫に対しては、GFR(腎糸球体濾過量)を低下させないループ利尿薬を用います。
また、特にネフローゼ症候群を合併している患者では、過剰な体液が高血圧の原因ともなるので、降圧薬としての利尿剤の投与が必要となります。
利尿薬は、浮腫を改善し、心機能や網膜症の防止によい影響を与えますが、一方で、利尿薬の使い過ぎば、腎機能の低下を招く恐れもあります。利尿剤の利用は、毎日の体重測定による自己管理と、医師の指示に従った厳密な管理とが不可欠となります。
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人工透析
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糖尿病性腎症が進行して、腎機能が完全に失われる状態になれば、どうしても透析療法が必要です。
GFR(糸球体濾過量)が低下し、血清クレアチニン値が増加が、透析導入の判断基準となります。
人工透析は、初期には週に1〜2回くらいの頻度で始まり、症状の進行度合いによっては、毎日実施しなければならない場合もあります。
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腎移植・膵腎移植
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人工透析でも症状の改善が思わしくない場合、腎移植や膵腎移植も選択肢のひとつとなります。
膵臓の一部分と腎臓の片方だけの移植でも、糖尿病患者の生活向上に資するので、生体移植ももうひとつの選択肢となります。
また、膵臓や腎臓は心臓死移植でも可能です。
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