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身体の病気

チクングニア熱


 〔チクングニヤ熱〕は、チクングニヤウイルスの感染により引き起こされる感染症で、通常は非致死性の発疹性熱性の伝染病であり、〔チクングニア熱〕とも呼ばれます。

 病原体のチクングニヤウイルスは、トガウイルス科アルファウイルス属のRNAウイルスで、70nmのエンベロープを持つ球状粒子です。


 このウイルスは、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどのヤブカ属の蚊によって媒介されます。

 このウイルスの自然宿主はサルであり、サル→蚊→サルの感染環を形成して存在しています。ウイルスはサハラ砂漠以南のアフリカやインド、東南アジアなどに生息しています。

 このウイルスはヒトにも感染し、ヒト→蚊→ヒトのような感染環を形成しますが、人間から人間への直接的感染は起こりません。

 〔チクングニヤ熱〕の潜伏期間は、4~7日です。潜伏期を経過しても不顕性で終わる可能性が高いとされています。

 〔チクングニヤ熱〕が発症した場合の三大主徴は、発熱、関節炎、発疹です。発症すると39度C以上の発熱と斑状丘疹が現れ、関節が激しく痛みます。発熱と関節痛は必発ですが、発疹がでるのは8割ほどの患者です。

 関節痛は四肢に対象性に現れますが、発生状況は手首・足首・指趾>膝>肘>肩の順であり、関節の炎症や腫脹を伴うこともあります。更に、副次的な症状として、頭痛や結膜炎、羞明(激しい眩しさ)、不眠、全身疲労などの症状も現れます。

 本来、「チクングニヤ」という言葉は、マコンデ族の言葉で「かがんで歩く」という意味であり、痛みに苦しむ患者の様子を表しています。

 発熱は2日ほど続き急速に治まりますが、関節痛や頭痛、不眠、全身疲労などの症状は通常は5~7日ほど継続しますが、関節痛は急性症状が軽快後も数週間~数か月続くこともあります。この病気で死に至るのはまれで、致死率は0.1%ほどです。

 チクングニヤウイルス感染症は、アフリカ、南アジア、東南アジアに発症します。日本では2007年1月24日に、スリランカから帰国した日本人女性に国内で初めて感染が確認されました。