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ハンタウイルス肺症候群 |
| 【病態】 |
ハンタウイルス肺症候群(HPS:Hantavirus Pulmonary Syndrome)は、感染症法の四類感染症に指定された疾患であり、ハンタウイルス(ハンタウイルス肺症候群ウイルス)に感染して起こる人獣共通感染症です。 ハンタウイルスの自然宿主はネズミ、特にシカシロアシマウスなどのげっ歯類であり、げっ歯類の排泄物が拡散しハンタウイルスが空気中を浮遊して人体に吸入されて感染します。ヒトからヒトへの感染が起こらないと考えられています。 |
| 【症状】 |
ハンタウイルス肺症候群の潜伏期間は約2週間です。 ハンタウイルス肺症候群は最初は、風邪に似た症状を呈する病気で、38〜40度Cの発熱と咳が出て始まり、悪寒、筋肉痛、吐き気、嘔吐、下痢、倦怠などの症状が1〜4日間ほど続きます。 その後、急速に、頻呼吸、頻脈、下背部疼痛、肺の両側性間質性の浸潤による進行性の呼吸困難、酸素不飽和状態を呈するようになります。肺水腫や浮腫を原因とする頻呼吸、頻脈が顕著となり、生命の危険に晒されることがあります。特に、肺水腫を発症例では入院後、数時間〜24時間以内に死亡します。 |
| 【統計】 | 1993〜2002年6月までの米国での発生例では、31州の累積で318例があり、致死率は37%と報告されています。好発年齢は成人で、性差では男性に多くなっています。 |
