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身体の病気

バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症


 〔バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、獲得型バンコマイシン耐性遺伝子を保有し、バンコマイシン耐性を示す黄色ブドウ球菌による感染症です。

 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)は、抗生物質バンコマイシンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌のことをいいます。


 実際に分離された株は、全てメチシリンなど他の抗生物質に対する耐性も持つ、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であることが知られています。

 VRSAは、もともと、MRSAによる感染症の治療薬として使用されるバンコマイシンに対して、耐性を獲得した黄色ブドウ球菌なのです。

 MRSAからVRSAの発生が危惧されていますが、MRSAは健常者に発症することはまれな日和見感染症の原因菌であって、手術後の患者や高齢者、あるいは糖尿病などの基礎疾患のある患者などで、感染防御機能が低下した人に問題となる耐性菌です。

 VRSAによる感染症は、基本的に〔黄色ブドウ球菌感染症〕と同様な症状になると考えられます。特に、手術後の患者や高齢者、糖尿病患者などで感染防御機能の低下した人では、重篤な肺炎、腸炎、敗血症などの感染症症状を呈するようになります。

 〔バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症〕は、現在までのところ米国で報告された3つの症例のみで、日本ではまだ報告はありません。

 尚、この病気に関連する記号類は次のような意味を持っています。

 ・VCM:抗生物質バンコマイシン(Vancomycin)
 ・VRSA:バンコマイシンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌
   (Vancomycin-Resistant Staphylococcus Aureus)
 ・MRSA:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌