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手足口病 |
〔手足口病〕は、乳幼児を中心に初夏から初秋にかけて流行する〔急性ウイルス感染症〕で、保育園や幼稚園などにおいて、夏季に流行のピークをむかえますが、秋から冬にかけても発生することがあります。 この〔手足口病〕は、1950年代後半以降に認識された疾患で、口の中、手のひら、指、ひじ、膝、足の裏、お尻に突然、伝染性の水泡性発疹ができ、軽い発熱や痛みを伴う病気です。 |
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手、足、口にしか感染しないことから〔手足口病〕と呼ばれています。原因は、エンテロウイルスによる感染症で、通常は一週間ほどで自然治癒します。 〔手足口病〕は、空気感染で流行はしますが、大流行することはありません。また、通常は特別な医薬による治療も必要はないですが、口内炎の痛みから食欲不振になることもありますので、刺激の少ない飲食物の摂取が必要です。特に、水分は十分に摂り脱水症にならないようにすることが大事です。 症状は軽い発熱と食欲不振や不快感から始まり、口内に小さな赤い斑点が現れ、しばしば喉の痛みも伴いながら1~2日くらい口内が痛みます。通常、口内の小さな紅斑(口内炎)は舌や歯茎、頬の内側にでき、水泡性発疹となります。 また、手のひらや足の裏、お尻の皮膚にも発疹ができ、水泡を伴うこともありますが、特別な痒みはありません。 1975年ブルガリア、1978年ハンガリー、1997年マレーシア、1998年台湾、2008年中国などでの大流行があり、多くの死者が出ています。日本では1997年に大阪で3名の乳幼児が死亡しています。 |