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身体の病気

尖圭コンジローマ


 〔尖圭コンジローマ〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患で、〔尖圭コンジローム〕と呼ばれることもある性感染症の病気であり、生殖器とその周辺に発症します。

 この疾患の原因病原体は、ヒトパピローマウイルス(HPV:ヒト乳頭腫ウイルス)です。

 HPVには90種類ほどのウイルス型があるのですが、主にこの病気を引き起こすのはHPV6型とHPV11型の二つです。


 〔尖圭コンジローマ〕の主な感染経路は性交渉などの性的接触です。他にも母子感染があり得ますが、帝王切開により出産すれば新生児への感染を防ぐことができます。まれにサウナや公衆浴場などからも感染することがあるとされます。

 〔尖圭コンジローマ〕の潜伏期間は人により3週間~8か月と広い幅をもっています。潜伏期を過ぎると、性器部分や肛門付近などの陰部に先端が尖ったイボを形成して発症します。

 イボは、良性で時期がくれば自然治癒しますが、表面が刺々しく角ばり尖った隆起性病変で淡紅色ないし褐色をしています。イボの形状は人により様々で、ニワトリのとさかのようであったり、乳頭状であったりします。カリフラワー状と表現されることもあります。

 初期には、激しい痛みや痒みはなく、自覚症状にも乏しいですが、外陰部腫瘤の触知、違和感、帯下の増量、掻痒感、疼痛などの初発症状で分かります。

 この病気に感染しても多くは無症状のままで約1年ほどで自己免疫が確立し自然治癒すると考えられていますが、その場合でも性交渉などの相手に感染させる危険性はあります。

 発症する場合、イボの好発部位は、男性では陰茎の亀頭部、冠状溝、包皮内外板、陰嚢で、女性では膣、膣前庭、大小陰唇、子宮口によく発症します。女性では子宮頸部、膣内にも発生することがあります。男女ともに、肛門とその周辺部、尿道口にもできることがありますが、全身にイボができることはありません。20~30%は3か月以内に自然消滅して治癒します。

 一旦治療しても、陰部を中心にした他の部位への接触転移が多く再発を繰り返すことが多い病気です。

 尖圭コンジローマは、性交渉やその類似行為で感染するので、性活動が活発な年代に多く発症します。日本での人口10万人当たりの発症数は30人程度とされていますが、他の性感染症と同様に増加傾向があります。特に女性での感染が増えています。

 尚、〔尖圭コンジローマ〕は英語では、〔Condylomata Acuminata〕と呼びます。