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RSウイルス感染症
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RSウイルス感染症は、乳幼児の代表的な呼吸器感染症です。病原体は「RSウイルス(RSV)」です。
この病気は、呼吸器飛沫と呼吸器からの分泌物に汚染された手指や物品の接触により感染します。毎年、冬季を中心に流行し、乳児の半数以上が1歳までに感染します。2歳までにはほぼ100%の乳幼児が感染し、その後も一生にわたって再感染を繰り返します。
RSウイルス感染症の潜伏期間は2〜8日であり、発熱を伴う咳や鼻水などの上気道症状で発症します。3割ほどの患者では炎症が下気道にまで達して、気管支炎や細気管支炎を発症し、強い咳、ゼーゼーする喘鳴、多呼吸などの症状が現れてきます。
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咽頭結膜熱
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咽頭結膜熱は、アデノウイルスによる感染症です。いわゆる夏風邪のひとつで、プールを介して感染し流行しやすいことから「プール熱」とも呼ばれます。
アデノウイルスは感染力が非常に強力であり、口や鼻、喉、目の結膜などから容易に体内に侵入し感染します。主な感染経路は保育園や幼稚園、学校などのプールでの感染ですが、感染患者のくしゃみを吸引することによる空気感染、感染者の使用したタオル、食器などに触れることによる接触感染などがあります。
咽頭結膜熱、プール熱の潜伏期間は4〜7日間です。その後、38〜40度Cの突然の発熱で頭痛、寒気、食欲不振、咳、鼻水、リンパ腺の腫れ、全身倦怠感を伴いながら発症します。さらに咽頭炎や結膜炎などの諸症状がでてきます。乳幼児では嘔吐や下痢などの症状がでることもありますが、全部の症状が揃わないこともあります。
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感染性胃腸炎
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感染性胃腸炎は、多種多様な原因による胃腸炎を起こす感染症症候群の総称です。
原因病原体には、細菌やウイルス、寄生虫など非常に多くのものがあります。典型的な症状は発熱や下痢、悪心、嘔吐、腹痛などです。この病気は年間を通して発症していますが、細菌性のものは夏場に集中し、ウイルス性のものは秋から冬にかけて流行します。
感染性胃腸炎の感染様式はほとんどの場合、感染患者からの糞口感染、病原体に汚染された水、食品を介して経口感染です。
冬季の胃腸炎の主な病原体はノロウイルスで、感染すると嘔吐や下痢を引き起こします。食中毒のようにノロウイルスに汚染された飲食物の摂取で経口感染しますが、風邪のようにヒトからヒトへの感染もあります。
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水痘
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水痘は、ヘルペスウイルス科の水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染により起こる病気で、一般的には「水疱瘡(みずぼうそう)」として知られた病気です。
この病気の感染経路は、主に空気感染や飛沫感染で感染します。また、かさぶたになっていない皮膚症状からの接触感染もありえます。感染力が非常に強く、病院などで感染患者と同一フロアにいるだけで軽度の接触とみなすほどです。
水疱瘡は一旦治癒しても、水痘帯状疱疹ウイルスは終生そのまま体内の脊髄後根神経節に潜伏感染し、成人後、免疫力の低下した時点で再燃し、帯状疱疹として発症します。
水痘の潜伏期間は10〜21日間程度で発熱、倦怠感を伴いながら、躯幹から赤い点状の小丘疹が出現します。発疹は一斉に出現するのではなく、数日掛けて続々と出現し顔面や四肢に広がってゆきます。発疹は、鼻咽頭、気道、膣などの粘膜にも出現することがあります。
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手足口病
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手足口病は、乳幼児を中心に初夏から初秋にかけて流行する急性ウイルス感染症で、保育園や幼稚園などにおいて、夏季に流行のピークをむかえますが、秋から冬にかけても発生することがあります。
この手足口病は、口の中、手のひら、指、ひじ、膝、足の裏、お尻に突然、伝染性の水泡性発疹ができ、軽い発熱や痛みを伴います。原因は、エンテロウイルスによる感染症で、通常は一週間ほどで自然治癒します。
症状は軽い発熱と食欲不振や不快感から始まり、口内に小さな赤い斑点が現れ、しばしば喉も痛みも伴いながら1〜2日くらい口内が痛みます。通常、口内の小さな紅斑(口内炎)は舌や歯茎、頬の内側にでき、水泡性発疹となります。
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伝染性紅斑
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伝染性紅斑は、両頬に特徴的な紅斑が出現することから、「第5病」「りんご病」「ほっぺ病」とも呼ばれる感染症です。
この病気の原因病原体は、ヒトパルボウイルスB19で、主に空気感染により感染しますが、感染力はそれほど強くありません。
伝染性紅斑は、小児を中心に幼稚園や小学校で流行する発疹性疾患であり両頬に特徴的な蝶翼状の紅斑が出現します。ほっぺたが赤くなりますが、普通どおり登園・登校してもかまわない感染症です。
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突発性発しん
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突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV−6)または、7型(HHV−7)の初感染による感染症で、突発疹・突発性発疹症などとも呼ばれる病気です。
この病気は乳児期に感染することが多く、突発的な高熱と解熱前後に発生する発疹を特徴としますが、一般に予後は良好です。
突発性発疹の潜伏期間は5〜15日です。38〜40度Cの突然の発熱で発症します。発熱は3〜4日ほど持続しますが、比較的急激に解熱します。この病気に罹って発熱しても、赤ちゃんは機嫌が悪くならないことが多いです。
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百日咳
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百日咳は、百日咳菌、あるいはパラ百日咳菌よる呼吸器感染症で、特有の痙攣性発作を伴う急性気道感染症です。
百日咳の感染経路は、鼻咽頭や気道からの分泌物の飛沫を吸い込むことによる飛沫感染や患者との直接接触による接触感染です。カタル期と呼ばれる発症初期の段階と咳が出現して2週間以内がもっとも感染力が強くなります。
百日咳の潜伏期間は6〜20日間で、初期のカタル期、中期の痙咳期、および回復期という三段階を経て発症し治癒・回復していきます。
酷くなると発作性痙攣性の咳(痙咳)となり、コンコンコンという特有な咳が続きます。嘔吐することもあります。
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ヘルパンギーナ
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ヘルパンギーナは、いわゆる夏風邪の代表的な感染症の病気です。主に夏季に小児を中心に流行する急性ウイルス性咽頭減で、発熱を伴いながら口腔粘膜に特徴的な水疱性発疹が現れます。
この病気の原因病原体は、主にエンテロウイルス属の多数のウイルスです。エンテロウイルス属ウイルスの宿主はヒトだけであり、感染経路は接触感染と糞口感染、飛沫感染などとなります。ウイルスの種類が多くあるのでヘルパンギーナには何度も感染してしまいます。
ヘルパンギーナの潜伏期間は2〜7日間で、突然38度C以上の発熱で発症し、熱性痙攣、頭痛、筋肉痛、嘔吐、下痢などの症状が出ます。ちょっと遅れて、口腔内咽頭粘膜が発赤し、水疱疹、潰瘍が数個〜10個ほど現れます。乳幼児では痛みのために、拒食、哺乳障害、食欲不振、よだれなどで不機嫌となり脱水症状を起こすこともあります。
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流行性耳下腺炎
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流行性耳下腺炎は、俗称では「おたふくかぜ」とも呼ばれる病気で、パラミクソウイルス科のムンプスウイルスの感染によって起こる感染症です。
原因病原体のムンプスウイルスは、患者の唾液の飛沫感染や接触により感染します。このため、患者の家族や保育園、幼稚園、小学校などの子供が密接に集団生活をする場で感染することが多い病気です。
この病気は主に2〜12歳の幼児・小児・児童が罹り耳下腺の腫れを起こしますが、これより上の年齢層の人が感染すると、睾丸や中枢神経系、膵臓、前立腺、胸等、他の器官に症状が及ぶこともあります。
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インフルエンザ
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通常のインフルエンザ、インフルエンザウイルスによる急性感染症です。広義には風邪症候群の一つですが、普通の風邪に比べて症状が非常に激しく、強い流行性があり、「流行性感冒」とか「流感」とも呼ばれます。世界の歴史上でも何度かのパンデミックと呼ばれる大流行が記録されています。
インフルエンザは、最初は寒気から始まり、高熱を出し、頭痛、咳、くしゃみ、鼻水、のどの痛みなどが出るほか、筋肉痛、関節痛、腹痛、下痢などの症状も現れます。通常は、3〜4日で症状が治まり始めます。
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型などがあり、適合ワクチンがあれば有効ですが、ワクチンが適合しなければ効果はありません。
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急性出血性結膜炎
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急性出血性結膜炎(AHC)は、主として二つのエンテロウイルス、エンテロウイルス70(EV70)とコクサッキーウイルスA24変異株(CA24v)よる激しい出血症状を伴う結膜炎です。
原因病原体である二つのエンテロウイルスは、主に結膜に感染する特徴があります。このウイルスは、ヒトからヒトに直接接触で感染します。
AHCの潜伏期間は1〜3日間で、突然の強い眼の痛み、ゴロゴロ感、眩しさなどの症状で始まり、結膜の充血、まぶたの腫れ、結膜下白目にボツボツとした点状出血が出現し、目やにや流涙が起こります。
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流行性角結膜炎
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流行性角結膜炎(EKC)は、主にD群のアデノウイルスにより引き起こされる急性の角結膜炎です。このウイルスは伝染力が強く、はやり目とも呼ばれます。
原因病原体は、主にD群アデノウイルスの中の血清型が8型・19型・37型のウイルスです。稀にはB群アデノウイルスの中の血清型11型、E群の4型も原因となります。
流行性角結膜炎は、この病気の患者との手を介した接触によって感染します。家庭内や職場、学校、病院など濃密に人が接触する場所が感染元となります。患者が接触したティッシュやタオル、洗面具などに触れることで感染します。
流行性角結膜炎の潜伏期間は約1〜2週間で、急性ろ胞性結膜炎から発症します。結膜の浮腫や充血、眼瞼の浮腫が起こり、激しい涙やめやにの症状がでます。耳前のリンパ節の腫れと圧痛も来たします。
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性器クラミジア感染症
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クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという微生物の感染により発症する感染症の病気です。
クラミジア感染症は基本的に性感染症の一つであり、性交渉や性的な接触で感染します。この病気は、適切な抗菌薬で完治しますが、放置して自然に治癒することはありません。治療に当たっては、パートナーと同時に治療しないと、ピンポン感染してしまうので治療の効果がありません。
クラミジアの潜伏期間は1〜3週間で、ほとんどは症状が出ることはなく、5人に1人くらいしか症状を感じません。男性では症状がでるのはまれです。女性では、わずかなおりものが出たり、濃い黄色や緑黄色のおりものが出たり、不正子宮出血や下腹部の痛み、性交痛などの症状がでます。
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尖圭コンジローマ
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尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症で、生殖器とその周辺に発症します。尖圭コンジロームと呼ばれることもあります。
尖圭コンジローマの主な感染経路は性交渉などの性的接触です。
尖圭コンジローマの潜伏期間は人により3週間〜8か月と広い幅をもっています。潜伏期を過ぎると、性器部分や肛門付近などの陰部に先端が尖ったイボを形成して発症します。イボは、良性で時期がくれば自然治癒します。
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淋菌感染症
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淋菌感染症は、淋菌の感染による性感染症(STD)で、一般に「淋病」と呼ばれます。
原因病原体の淋菌は、弱い菌であり、患者の粘膜から離れると数時間で感染能力を失います。日光や乾燥、温度の変化、消毒剤などで容易に死滅するので、性交渉やオーラルセックスなどの性交類似行為以外で感染することはまれです。現実的には、感染者との粘膜同士の接触や、精液、膣分泌液を介して感染します。
淋菌感染症の潜伏期間は約2〜9日で、男性では、尿道通、排尿通、亀頭部の発赤、尿道口からの膿性分泌物、勃起時の痛みなどが現れます。女性では一般に男性よりも軽症ですが、膣分泌物の増加などがみられます。
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性器ヘルペスウイルス感染症
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性器ヘルペスウイルス感染症は、単純ヘルペスウイルス(HSV)の1型と2型の感染による性感染症(STD)で、性器ヘルペスとも呼ばれます。
病原体の単純ヘルペスウイルスHSVは、この病気に感染している相手との性交渉によって感染します。HSVが局所粘膜から侵入すると、増殖し局所に病変を形成すると同時に知覚神経を上行して、神経節に入って潜伏状態となります。口腔周辺の感染では三叉神経節に潜伏し、性器周辺の感染では仙髄神経節に潜伏します。
性器ヘルペスウイルス感染症の潜伏期間は2〜21日間です。無症状のことも多いですが、発症すると、女性では外陰部の不快感や掻痒感、発熱、全身倦怠感、所属リンパ節の腫脹、強い疼痛を伴いながら、多発性の浅い潰瘍や小水疱が急激に生じます。男性では包皮、冠状溝、亀頭に病変が現れます。
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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、A群溶血性レンサ球菌の感染による急性咽頭炎です。原因菌のA群溶血性レンサ球菌は、咽頭炎だけでなく,しょう紅熱、中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、髄膜炎など、上気道炎や化膿性皮膚感染症など多様な疾患を引き起こす病原菌です。
この病気は、感染患者の唾液や鼻汁、くしゃみなどの飛沫を吸い込むことによる飛沫感染・経気道感染や、菌が付着した飲食物などの摂取による経口感染、および患者との接触感染などで感染します。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の潜伏期間は2〜5日ほどで、38〜39度Cの突然の発熱と全身倦怠感、喉の痛みによって発症し、しばしば悪心や嘔吐、腹痛を伴います。咽頭壁や扁桃粘膜に発赤が見られ、軟口蓋の小点状出血、舌にイチゴのような赤いブツブツができる苺舌がみられます。
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