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アニサキス症
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アニサキス症は、アニキサス虫により引き起こされる感染症です。アニキサス虫に寄生された魚介類を生食するなどして感染します。
病原体のアニキサスは、線形動物門の双線綱・桿線虫亜綱回虫目・アニサキス科アニサキス属に属する動物の総称です。アニキサスは海産動物に寄生しています。幼虫の体長は10〜40ミリくらいあります。
刺身など生の魚類に寄生したアニキサスを虫を摂取すると、数時間のうちに激しい腹痛と嘔吐で発症します。一種の食中毒症状ですが、この場合には激しい胃液の嘔吐があっても下痢が起こらない特徴があります。
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広東住血線虫症
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広東住血線虫症は、広東住血線虫の幼虫が体内に侵入し寄生することにより引き起こされる人獣共通の感染症です。
病原体である広東住血線虫の最終宿主はネズミであり、ネズミから排泄された第1期幼虫は中間宿主のナメクジなどに摂取され、第3期幼虫にまで生育します。このナメクジなどがネズミに摂取されると、この幼虫は中枢神経に移動し第5期幼虫にまで発育し、肺動脈に移動して成虫となります。成虫は体長22ミリほどになります。ヒトには、感染した中間宿主を摂取することで感染し寄生が成立します。
脳や脊髄に幼虫が侵入すると、幼虫がたいない侵入してから2週間ほどして、好酸球性髄膜脳炎や脳性麻痺などの症状を引き起こします。激しい頭痛、発熱、顔面麻痺、四肢麻痺、痙攣、神経異常などを起こし、昏睡や意識不明、更には死に至ることもあります。
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住血吸虫症
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住血吸虫症は、いろいろな住血吸虫が静脈内に寄生することで引き起こされる感染症で、「尿路住血吸虫症に属するビルハルツ住血吸虫症」「腸管住血吸虫症に属するマンソン住血吸虫症」「日本住血吸虫症」「メコン住血吸虫症」および「インターカラーツム住血吸虫症」という5つの種類があります。
この虫の中間宿主は、水田やため池、側溝などの淡水中に生息する小型の巻貝(ミヤイリガイ、カタヤマガイ)などで、最終宿主はヒトやウシ、イヌ、ネコなどの哺乳類です。ヒトが、河川や沼などの淡水中に入って感染します。
日本住血吸虫の潜伏期間は、2〜3週間で、この時期を経過すると、倦怠感や食欲不振、腹部違和感などの症状が初発します。侵入したセルカリアの数や生育状態、産卵部位などで症状は異なります。感染の最終段階では、住血吸虫が体内を移行し、咳、発熱、喘息様発作、リンパ腺炎などの感冒様症状が現れます。
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旋尾線虫症
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旋尾線虫症は、旋尾線虫という寄生虫の感染により引き起こされる感染症です。
病原体の旋尾線虫は、ホタルイカや、ハタハタ、タラ、スルメイカ、アンコウなどの海産魚介類の内臓に寄生しています。体長は5〜10mmほどです。酒の肴としてのホタルイカの「踊り食い」などと呼ばれる生食によりヒトの体内に侵入すると考えられます。
旋尾線虫による幼虫移行症になると、腸閉塞などの急性腹症や皮膚に線状の爬行疹を引き起こすなどの症状が現れます。 腹部膨満感や腹痛、嘔吐により発症します。腹痛や嘔吐は2〜10日くらい持続して回復します。
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アメーバ症
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アメーバ症は、単細胞の寄生虫である赤痢アメーバにより引き起こされる大腸などの感染症です。
赤痢アメーバには、活性状態の「栄養型」と休眠状態の「シスト(嚢子)」と呼ばれる二つの型があります。シストは卵のようなもので、これがヒトの体内に侵入すると、栄養型になり増殖し、腸壁に潰瘍をつくり下痢症を引き起こします。
赤痢アメーバなどの潜伏期間は数日〜数か月におよびますが、平均的には2〜4週間とされています。アメーバに感染しても発症するのはごく少数です。腸アメーバ症は、粘血便を伴うイチゴゼリー状の下痢と腹痛を主症状としますが、症状は比較的緩やかです。数週間間隔で症状発現と寛解を繰り返すことが多く、間隔が延長して慢性化することもあります。
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シラミ症
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シラミ症は、皮膚にシラミが寄生することによって生じる感染症です。シラミには、頭部に寄生する「アタマジラミ」、衣類に寄生する「コロモジラミ」、主として陰毛に寄生する「ケジラミ」の3種類があります。
シラミの感染集団には特異性があります。アタマジラミ症は12歳以下の幼稚園児や学童の間で多く感染します。コロモジラミ症は、ホームレスや寝たきり病人など不潔な衣類を着たままなどで保清行動が不自由な集団に多く発症します。また、ケジラミは性的行動の目立つ年齢層で多く発生します。
通常、シラミ症の主症状は、皮膚の激しい掻痒感です。シラミが寄生し始めた段階で数が少ないうちはほとんど無症状のことも多いですが、3〜4週間して個体数が増加すると、激しい痒みに襲われるようになります。アタマジラミ症では頭皮のかゆみ、ケジラミ症では陰部のかゆみが出ますが、自覚症状がない場合もあります。
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乳児ボツリヌス症
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乳児ボツリヌス症は、主に蜂蜜中に存在するボツリヌス菌芽胞を摂取することで発症する感染症です。日本では半数の患者において、ハチミツを摂取した後に感染・発症しています。
幼児ボツリヌス症は、生後1年未満の乳児がボツリヌス菌芽胞を経口的に摂取して感染し、腸管内で菌が発芽・増殖して産生する毒素により発症します。
出生後順調に生育していた乳児が便秘するようになり、活気がなく、哺乳力の低下、泣き声が弱いなどの症状で発症し、便秘は数日間続きます。顔面も無表情、眼瞼下垂、瞳孔散大、対光反射緩慢となり、頚部筋肉の弛緩により首のすわりが悪くなります。更に、よだれ過多、眼球運動の麻痺、無呼吸などの症状も出現します。
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伝染性単核症
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伝染性単核症は、エプスタイン・バイパーウイルスと呼ばれるヒトヘルペスウイルス群に属するウイルスやサイトメガロウイルスの感染により起こる病気です。
咽頭痛、頭痛、発熱、吐き気、倦怠感からはじまり、しばしば発疹を伴いながら、リンパ節の腫れや異常な形をした頚部リンパ球の増殖が見られます。伝染性単核球症の三大徴候は、発熱、扁桃咽頭炎、およびリンパ節腫脹の三つです。
1〜2歳の幼少児が初感染した場合、膿を持つ口蓋扁桃の腫脹や発赤や発熱がみられます。抗生物質はまったく効果がありませんが、2〜3日で自然軽快します。
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ヒストプラスマ症
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ヒストプラスマ症は、ヒストプラスマ‐カプスラーツムという真菌の感染により引き起こされる感染症です。
ヒストプラズマ症の原因菌は土壌真菌であり、胞子は土壌中に存在します。この菌はヒバリやコウモリの糞の中で好んで発育します。農作業などで胞子を吸い込むことで感染しますが、胞子を大量に吸い込むと重症になります。
潜伏期間は、胞子を吸い込んでから3〜21日間ほどです。潜伏期間を過ぎてもほとんどの人では無症状ですが、発熱や咳などの症状が現れ元気がなくなることもあります。多くの場合、症状がでても2週間くらいで自然治癒します。
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アライグマ回虫による幼虫移行症
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アライグマ回虫による幼虫移行症は、アライグマ回虫の感染により引き起こされる感染症です。幼虫移行症による中枢神経障害を招く病気です。
アライグマの小腸で産卵された膨大な数の虫卵は糞便を通じて外界に放出され、適度な温度条件下で11〜14日間して卵の中に感染幼虫が成育し「幼虫包蔵卵」となります。これが病原体となります。
アライグマ回虫による幼虫移行症の症状は、摂取した虫卵の数や幼虫の移行部位に依存します。典型的な症状には、神経幼虫移行症、眼幼虫移行症があります。
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