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肺がん

肺がん 悪性胸膜中皮しゅ    

 肺がんは、肺の気管、気管支、肺胞細胞が正常な機能を失い無秩序に増殖する悪性腫瘍の総称です。肺がんには三大症状として「咳」「痰」「血痰」が現れるのが特徴です。

 他の臓器のがんに比較して肺がんは非常に治療しにくいがんで、その最大の原因は喫煙です。特に、50歳以上で喫煙指数600以上の人は極めて危険な状況下にあるといわざるを得ません。

 喫煙指数はブリンクマン指数とも呼ばれ、1日当たりの平均喫煙本数と喫煙年数とを掛け合わせた数値です。たとえば、1日20本で30年喫煙すると、喫煙指数は600になります。


 肺がんの腫瘍は、肺の局所で腫瘤を作り隣接する臓器に浸潤し際限なく増殖します。また、リンパ節や遠くにある他の臓器に転移し、最終的には宿主である人を死に至らしめます。

 肺がんは、その発生した場所によって「中心型肺がん」と「末梢型肺がん」の二つに分類されます。

肺がんの発生部位による分類
中心型肺がん  中心型肺がんは、肺の入口付近にある太い気管支に出来るがんです。中心型肺がんでは、比較的早い段階から咳、痰、血痰の三大症状が現れます。

 気管支などの喉に近い部分は、喫煙による煙に多く晒されやすいために、中心型肺がんが出来易くなります。

末梢型肺がん  末梢型肺がんは、口より遠い部分、肺の奥の方に出来るがんで、初期には咳や痰などの症状はあまり見られません。

 往々にして、健康診断時のレントゲン検査やCT検査などで発見されます。


 一方、肺がんは、顕微鏡によるがん細胞の見え方によって「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」とに分けられます。非小細胞肺がんは、更に「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」および「腺扁平上皮がん」などに分類されます。

顕微鏡での見え方による肺がんの分類
小細胞肺がん  小細胞がんは、喫煙者に多く見られる肺がんで、全肺がんの20%ほどを占める肺がんです。長く続く咳、胸痛、呼吸時の喘鳴(ヒューヒュー音)、息切れ、血痰、声のかすれ、顔や首の腫れなどの症状がでます。

 小細胞肺がんは、初期より転移傾向が強く悪性度が高いですが、化学療法や放射線療法に対する感受性が高いので、早期発見し化学療法で治療すれば治癒の可能性は高まります。発見が遅れれば致命的となります。

非小細胞肺がん  非小細胞肺がんは、全肺がんの80%ほどを占める肺がんです。

非小細胞肺がんの発症パターンは多彩で男女による違いなども多いです。最も多いのが「腺がん」で男性の肺がんの40%、女性の肺がんの70%を占めています。これは通常の胸部レントゲン撮影で見つかり易いタイプです。

 次に多いのが扁平上皮がんで、男性の肺がんの40%、女性の肺がんの15%を占めています。

 一般に非小細胞肺がんは化学療法や放射線療法が効き難く、治癒を目指すには早期発見し手術で病巣を切除するのが一番です。


 喫煙が肺がんの最大の原因であることは誰でも知っていますが、肺がんの四大原因は次の四つとされています。

 ・タバコに含まれているような発癌性物質
 ・放射線
 ・遺伝的感受性
 ・ウイルス