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体の病気

〔耳のがんとは〕

 
耳の構造図  耳にも腫瘍は発生します。耳の腫瘍では、多くは良性腫瘍ですが、中には悪性腫瘍もあります。

 一般に、外耳道付近に腫瘍ができると、外耳道が塞がれてしまうために、聴力が低下し難聴になったりします。


 耳介や外耳道にできる良性腫瘍には、次のようなものがあります。

〔粉瘤〕
 ・〔類皮様嚢腫〕
 ・〔色素性母斑〕
 ・〔血管腫〕
 ・〔脂漏性角化症〕
 ・〔腺腫〕
 ・〔肉芽腫〕

 これらの良性腫瘍の多くは耳介や外耳道にできるものなので、比較的容易に除去することができます。


 良性腫瘍で外耳道が閉塞して難聴になった場合でも、手術により腫瘍を除去してしまえば聴力は正常に戻ります。

 悪性の外耳腫瘍ができることがありますが、基本的にこれらは〔皮膚がん〕の一種と考えることができます。

 耳介にできる悪性腫瘍には、〔扁平上皮がん〕や〔基底細胞がん〕〔悪性黒色腫〕などがあり、最も多いのは〔扁平上皮がん〕です。

 耳にできる悪性腫瘍には、〔耳下腺腫瘍〕や〔耳垢腺腫瘍(じこうせんしゅよう)〕などがあります。

 〔耳下腺腫瘍〕は、耳下腺にできる腫瘍の総称であり、多くは良性腫瘍です。耳下腺にできる悪性腫瘍には、低悪性の〔粘表皮腫〕と、遠隔転移の多い〔腺様嚢胞がん〕が多いです。

 〔耳垢腺腫瘍〕は、耳垢をつくる細胞のがんで、外耳道の手前側にできますが、かなり奥の方へ広がっている場合もあります。手術で腫瘍と周辺組織を摘出して治療します。

 外耳の悪性腫瘍が発生しやすい人は、仕事や趣味などで紫外線を頻繁に浴びる生活をする人たちです。



耳のがん ◆耳のがんにはこんな病気があります。
耳下腺腫瘍

 耳下腺腫瘍は、耳下腺にできる腫瘍の総称で、病理組織学的所見が多彩であり、その臨床経過や予後にも差異があります。

 多くは良性腫瘍でですが、悪性腫瘍もあり、悪性度が低いものから極度に高いものまであります。低悪性度のものには、粘表皮腫があり、抗悪性度のものには、発育はゆるやかであるものの、神経に沿って浸潤し、遠隔転移しやすい腺様嚢胞がんがあります。

 悪性腫瘍での自覚症状には、自発的な痛みの他、腫瘍が急速に大きくなることや顔面神経麻痺が起こることなどです。

 診断は、超音波検査やCT、MRI、耳下腺造影などの画像診断,穿刺吸引細胞診などの結果に基づき行います。