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身体の病気

女性特有のがんとは


 女性は、基本的に子どもを生み、育てるために多くの女性特有の器官が備わっていたり、男性とは異なるつくりをしている器官もあります。

 女性特有の器官は、「女性生殖器」と呼ばれ、そこには、膣、子宮体、卵巣、卵管、外陰があります。

 また、男性とは異なる器官として乳房があります。


 これら女性特有の器官にもさまざまな悪性腫瘍が発生します。特に〔乳がん〕や〔子宮がん〕にはとても多くの種類があります。

 女性特有な悪性腫瘍は、それぞれの器官に対応して、〔乳がん〕や〔卵巣がん〕〔子宮がん〕〔膣がん〕〔外陰がん〕などと呼ばれます。それぞれのがんには、更に細かく名称を付けられた多くのがんの種類があります。

女性特有ながんの種類
乳がん  乳頭腺がん、面疱がん、粘液がん、髄様がん、小葉がん、硬がん肉腫、転移腫瘍、乳房ペーシジェット病、乳房肉腫

卵巣がん  卵巣に発生する悪性腫瘍

子宮がん  子宮体がん、子宮上皮内がん、子宮頸がん、子宮頸部扁平上皮がん、子宮腺がん、子宮腺扁平上皮がん、子宮体部腺類がん、子宮肉腫、子宮がん肉腫、子宮破壊性奇胎、子宮悪性絨毛上皮腫、子宮悪性黒色腫

膣がん  膣に発生する悪性腫瘍

外陰がん  外陰部に発生する悪性腫瘍

絨毛がん  胎盤の絨毛細胞に発生する悪性腫瘍



女性特有のがん ◆女性特有のがんにはこんな病気があります。
乳がん  女性の乳房は、多くの組織からできていて、その主要部分は、母乳を作る腺小葉とその集まりでありお乳を溜める「乳腺」や「乳管」「乳頭」および「乳輪」などから構成されています。

 〔乳がん〕は、乳腺にできる悪性腫瘍で、その約9割は乳管から発生する乳管がんであり、次いで5~10%の小葉がんがあり、その他にごく僅か特殊な乳がんがあります。

 乳がんには、はっきりした症状はほとんどなく、通常は乳房のしこりで発見されます。乳頭からの出血や乳汁分泌や乳首の陥没、皮膚のへこみ、痛み、わきの下のしこりなどがあると乳がんの疑いが高くなります。

 乳がんは、比較的小さいうちに、乳腺組織から外れて血液やリンパの流れに乗って肺や肝臓、骨などの全身へと転移する性質があり、これを転移性乳がんと呼んでいます。

 乳がんは女性のがん死亡原因のトップで、日本女性の30人に一人は乳がんに罹るとされ、特に閉経前の女性の喫煙が非常に危険で、喫煙女性は非喫煙女性の3.9倍も高くなります。

 特別な予防方法はありませんが、早期発見・早期治療により90%は治癒します。このために、自己検診や超音波検査、マンモグラフィーなどによる定期的な診断が重要です。

卵巣がん  卵巣に発生するがんが卵巣がんで、良性、悪性腫瘍があります。卵巣表面の上皮細胞にできる腫瘍が最も悪性です。卵巣がんの発生原因には、卵巣機能異常や喫煙などがあるとされます。

 卵巣がんは、女性特有のがんの約30%を占め、その中でも卵巣表面上皮細胞から発生する腺がんが最も多く卵巣がん全体の6~7割を占めています。

 40歳代~50歳代前半での発症が最も多く、このがんでの死亡率は、50歳代以降増加し高齢者ほど高くなり、一年間に人口10万人あたり6人ほどの女性が亡くなります。

子宮体がん  女性性器の中で重要な役割を果たす子宮は「子宮体部」「子宮頸部」および「膣部」から成り立っています。

 子宮体部の中央にある子宮腔は、子宮壁によって取り囲まれていて、子宮壁は、子宮内膜・子宮筋層、および子宮外膜という三層構造から成り立っています。

 子宮腔の内側を覆う粘膜に出来るがんが子宮体がんです。初期の段階から不正出血などの症状が現れ、進行してくると下腹部に激しい痛みがでてきます。

 子宮体がんは、子宮がん全体の20~30%を占め、40歳代から増加し始めて、50~60歳代で最も多くなります。閉経期前後から閉経期以降の比較的早い時期に多く発症する疾患です。

子宮頚がん  子宮頸部は、子宮体部と膣とを連結する細い管状の部分で、その先端は膣の奥に突き出ています。この子宮頸部の上皮粘膜に発生するのが子宮頸がんですが、最初は上皮の中に留まっていて自覚症状もほとんどありません。

 しかし、次第に子宮の筋肉に浸潤していき不正出血などがみられることがあります。やがて、膣や子宮周辺の組織や骨盤内のリンパ節、膀胱、直腸、肺・肝臓・骨などに転移していきます。

 子宮頸がんは、40~50歳代に最も多い病気ですが、もっと若い人や高齢者でも発症することがあります。子宮頸がんの発症率は、性経験の多い人や妊娠・出産経験の多い人、喫煙女性などに高いとされています。

膣がん

外陰がん

絨毛がん  子宮と胎児との間でガスや栄養・老廃物を交換する、胎児由来の細胞からできた器官を「胎盤」といいます。その中で母体に接している部分にある細胞は「絨毛細胞」と呼ばれます。

 この絨毛細胞にも悪性腫瘍が発生し〔絨毛がん〕と呼ばれます。不正性器出血や帯下の増量による自覚症状が現われ、血液中および尿中の「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが高値となります。

 このがんは、肺や膣、肝臓、脳などへの血行性転移を高い確率で起こす危険性があります。肺に転移した場合には、胸痛や咳、血痰、呼吸困難などの症状も現われてきます。

 原則的に子宮内容除去術により子宮内容物を完全に除去し、抗がん薬の多剤併用療法や放射線療法を血清中のhCGが不検出となるまで続けます。予後は悪くありません。