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放射線治療料とは

 がん治療の方法には、外科手術によりがんを除去する方法の他に、化学療法と放射線治療という方法があります。そのうち、放射線治療と呼ばれる方法は、放射線を使用してがん細胞を直接的に攻撃する方法です。放射線を使用することで副作用もあるのですが、うまくすればがんに対してのピンポイント攻撃ができるという優れた方法でもあります。


 外科手術で腫瘍を除去しようとすれば、麻酔下での手術により身体に傷をつけて行うことになり、身体に傷跡が残り、身体の外観や機能が損なわれることもあります。しかし、放射線治療では、当然のことながら、病気に対して「放射線」を使用します。放射線はエネルギーの一種で、目に見えず、身体を通過してもその場では痛みも感じません。放射線により身体に対しての損傷や障害を最小限に抑える治療が可能となります。

 通常、放射線での治療は、治療機械のある部屋に患者だけが横たわる姿勢をとり、医師やスタッフは別室で画像を見守りながら患者の患部めがけて放射線を照射します。現在では、放射線治療の照射計画は非常に綿密に行われ、命中精度の高い装置を使用されるので、放射線は必要な部位以外には当たりません。

 放射線治療には、身体の外部から放射線を照射する外部照射法と、身体の中に放射線のでる物質を入れて治療する内部照射法とがあります。

外部照射法 放射線によるがん治療では、多くの場合、外部照射法が使われます。外部照射装置にはいくつかの種類がありますが、治療する部位や深さによって最適な装置が選ばれて使われます。装置によって治療効果が変わるものではありません。

放射線治療時には、皮膚にマーキングしてCT撮影し、CT画像を基に治療の範囲や放射線の治療線量を定めます。放射線は、たとえば前後左右から照射して治療を行います。1回あたりの治療時間は、たとえば10分間で、毎日1回、合計で20〜30回の治療を行うなどとなります。

外部照射法での治療では、圧迫感や痛み、苦痛などはまったくありません。
内部照射法 内部照射法では、患部に直接放射線を発生する針などを挿入する場合と、管を入れてその中に後から放射線源を入れる方法とがあります。

CTスキャンやレントゲン撮影などで、管の位置を確認し、それを基に治療の範囲や放射線の治療線量を定めます。照射時間は、たとえば10〜20分間で、回数などは治療の内容により異なります。

内部照射法での治療では、管などを挿入するため、多少の痛みや圧迫感がありませうが、照射による痛みなどはまったく感じません。


放射線治療
放射線治療料  放射線治療料に掲げられていない放射線治療であって特殊な放射線治療の費用は、放射線治療料に掲げられている放射線治療のうちで最も近似する放射線治療の所定点数により算定されます。

項目 点数 備考
放射線治療管理料 備考  線量分布図を作成し,体外照射,腔内照射又は組織内照射による治療を行った場合に,患者1人につき1回に限り算定される。

2700点 1門照射,対向2門照射又は外部照射を行った場合
3100点 非対向2門照射,3門照射又は腔内照射を行った場合
3400点 4門以上の照射,運動照射,原体照射又は組織内照射を行った場合
放射性同位元素内用療法管理料 備考  甲状腺疾患(甲状腺癌及び甲状腺機能亢進症)を有する患者に対して,放射性同位元素内用療法を行い,かつ,計画的な治療管理を行った場合に,月1回に限り算定される。

500点 甲状腺癌に対するもの
250点 甲状腺機能亢進症に対するもの
体外照射 備考  疾病,部位又は部位数にかかわらず,1回につき算定されれう。

 術中照射療法を行った場合は,患者1人につき1日に限り,所定点数に3,000点が加算される。

 体外照射用固定器具を使用した場合は,所定点数に1,000点が加算される。

110点/33点 エックス線表在治療。1回目/2回目
700点/210点 コバルト60遠隔大量照射。1回目/2回目
930点/1240点/1580点 高エネルギー放射線治療1回目。1門照射又は対向2門照射を行った場合/非対向2門照射又は3門照射を行った場合/4門以上の照射,運動照射又は原体照射を行った場合
310点/410点/520点 高エネルギー放射線治療2回目。1門照射又は対向2門照射を行った場合/非対向2門照射又は3門照射を行った場合/4門以上の照射,運動照射又は原体照射を行った場合
ガンマナイフによる定位放射線治療 50000点
直線加速器による定位放射線治療 63000点 直線加速器による定位放射線治療のうち,患者の体幹部に対して行われるものについては,別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合するものとして地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において行われる場合に限り算定
全身照射 10000点 骨髄移植を目的として行われるものに限定
電磁波温熱療法 9000点 深在性悪性腫瘍に対するもの
6000点 浅在性悪性腫瘍に対するもの
密封小線源治療 備考  疾病,部位又は部位数にかかわらず,一連につき算定される。

 使用した高線量率イリジウムの費用として,購入価格を70円で除して得た点数が加算される。

 使用した低線量率イリジウムの費用として,購入価格を10円で除して得た点数が加算される。

 前立腺癌に対する永久挿入療法を行った場合は,使用した線源の費用として1個につき630点が加算される。

 食道用アプリケーター又は気管,気管支用アプリケーターを使用した場合は,それぞれ所定点数に6,700点又は4,500点が加算される。

 使用した放射性粒子の費用として,購入価格を10円で除して得た点数が加算される。

80点 外部照射
3000点/1500点 腔内照射。高線量率イリジウム照射を行った場合/その他の場合
48000点/7500点/6000点 組織内照射。前立腺癌に対する永久挿入療法/高線量率イリジウム照射を行った場合/その他の場合
2000点 放射性粒子照射(本数に関係なく)
血液照射 110点