オールアバウト健康・医療館 ↓↓ 病名などを入力すれば最適情報表示 ↓↓
オールアバウト健康・医療館身体の病気心の病気健康保険介護保険老人福祉医療技術医療資格
医薬品身体のしくみ健康増進健康グッズ健康食品食品・飲料医療制度健康用語辞典
TOP 健康保険 精神科専門療法 精神科専門療法とは
健康保険

精神科専門療法とは

 精神や心の病の治療は、一般病院ではなく、精神科専門の医療機関で行われます。専門の精神科医による心の病の治療は「精神療法」と呼ばれます。また、医師が必要と認めた患者について、臨床心理士が「心理療法」を行うことがあります。患者の自己理解を進め、心の統合や成長を促して、症状の改善や問題の解決を図ることが目標となります。


 精神を患う患者に対して行う治療は、精神科専門療法として定められています。この精神化専門療法は大きく分けると、「治療」「指導管理」「在宅医療」および「リハビリテーション」の四つの部門からなり、それぞれの部門は更に細かく分類されています。

治療 精神科電気痙攣療法 医療保護入院等診療料
入院精神療法 通院精神療法
入院集団精神療法 通院集団精神療法
標準型精神分析療法 心身医学療法
指導管理 精神科退院指導料 精神科退院前訪問指導料
持続性抗精神病注射薬剤治療指導管理料
在宅医療 精神科訪問看護・指導料
リハビリテーション 精神化作業療法 入院生活技能訓練療法
精神科デイ・ケア 精神科ナイト・ケア
精神科デイ・ナイト・ケア 精神科ショート・ケア
重度認知症患者デイ・ケア料

 精神科専門療法での治療料は、原則として精神科を標榜する医療機関で算定されることになっていますが、標準型精神分析療法、心身医学療法は、精神科を標榜する医療機関以外でも算定することができます。

 また、精神科専門療法で使用する薬剤料は投薬や注射の項目では算定せず、精神科専門療法料に合算して算定されます。なお、精神科専門療法は特定入院料(精神科包括病棟)においても、出来高で算定されます。

 下記に主な治療法の概要を記しておきます。

精神科専門療法概要
精神科電気痙攣療法  精神科電気痙攣療法は、入院患者、外来患者で、薬剤での効果が不十分な統合失調症、うつ病患者のうち、緊張病性又はうつ病性昏迷、興奮、拒食、強い自殺念慮、自殺企図のある者を対象として行われます。

 精神科電気痙攣療法では、立会人の下で、精神科担当医師が、ごく短時間ながら頭部に100ボルト前後の電流を反復して流し、精神症状の改善を図る療法です。

入院精神療法  入院精神療法は、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害、心因性反応、児童・思春期精神疾患、人格障害または精神症状を伴う脳器質性障害のある患者およびその家族を対象として、行う治療法です。

 一定の治療計画に基づいて精神面から効果のある心理的影響を与えることで、疾患に起因する不安や葛藤を除去し、情緒の改善を図り洞察へと導く治療方法です。

通院精神療法  通院精神療法とは、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害(アルコール依存症等)、心因反応、児童・思春期精神疾患、人格障害又は精神症状を伴う脳器質性障害等のため社会生活を営むことが著しく困難な通院患者と患者の家族に対して、医師が一定の治療計画のもとに危機介入、対人関係の改善、社会適応能力の向上を図るための指示、助言等の働きかけを継続的に行う治療方法です。

入院集団精神療法と通院集団精神療法  入院集団精神療法と通院集団精神療法は、一定の治療計画に基づき、集団内の対人関係の相互作用を用いて、問題行動に関する自己洞察の深化、対人関係技術の習得等をもたらすことにより、病状の改善を図る治療法です。

 対象者は、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害(アルコ-ル依存症等)、心因性反応、児童・思春期精神疾患、人格障害又は精神症状を伴う脳器質性障害等の精神障害者です。

標準型精神分析療法  標準型精神分析療法は、口述による自由連想法を用いて、抵抗、転移、幼児体験等の分析を行い解釈を与えることによって洞察へと導く治療法です。

 標準型精神分析療法は、入院および外来患者が対象で、この療法に習熟した精神科担当医師が実施することになっていますが、精神科を標榜しない保険医療機関でも、当療法を習熟した心身医学専門の医師が行うことがあります。

心身医学療法  心身医学療法は、一定の治療計画に基づき身体的傷病と心理・社会的要因との関連を明らかにし、心理的影響を与えることにより、症状の改善又は傷病からの回復を図る治療法です。

 心身医学療法の対象者は、心身症患者であり、この療法には、自律訓練法、カウンセリング、行動療法、催眠療法、バイオフィードバッグ療法、交流分析、ゲシュタルト療法、生体エネルギー療法、森田療法、絶食療法、一般心理療法及び簡便型精神分析療法が含まれています。

医療保護入院等診療料  医療保護入院等診療料は、施設基準に適合し届出た保険医療機関が、精神保健指定医の策定した治療計画に基づいて治療管理を行う場合に適用される診療料です。

持続性抗精神病注射薬剤指導管理料  持続性抗精神病注射薬剤指導管理料は、持続性抗精神病注射薬剤(デカン酸ハロペリド-ル、エナント酸フルフェナジン及びデカン酸フルフェナジン)を投与している入院以外の統合失調症患者に対し、計画的な治療管理を継続して行い、かつ、当該薬剤の効果及び副作用に関する説明を含め、療養上必要な指導を行った場合に適用されます。

精神科退院指導料  精神科退院指導料は、入院期間が1ヶ月を超える精神障害者の退院の際、医師、保健師、看護師、作業療法士又は精神保健福祉士が共同して退院後の保険医療サ-ビス又は福祉サ-ビス等に関する計画を策定し、医師が文書で必要な指導を行った場合に適用されます。

精神科退院前訪問指導料  精神科退院前訪問指導料は、3ヶ月又は6ヶ月を超える入院が見込まれる精神障害者の退院に先立って、居宅又は社会復帰施設等を訪問し、患者又は退院後の看護や相談に当たる家族等に対し、退院後の療養上の指導を行った場合に適用されます。

 対象者は、退院して居宅に復帰又は精神障害者社会復帰施設等に入所する患者です。


精神科専門療法
精神科専門療法医科点数
項目 点数 備考
精神科電気痙攣療法 3000点 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔を行った場合。1日に1回を限度として算定
150点 それ以外の場合。1日に1回を限度として算定
入院精神療法 360点 入院精神療法(T)
150点/80点 入院精神療法(U)。入院の日から起算して6月以内の期間に行った場合/入院の日から起算して6月を超えた期間に行った場合
通院精神療法 500点 初診料を算定する初診の日において精神保健指定医等が通院精神療法を行った場合などの条件がある。
330点/360点 それ以外の場合。病院の場合/診療所の場合
標準型精神分析療法 390点 診療に要した時間が45分を超えたときに限り算定
心身医学療法 70点 入院中の患者
110点/80点 入院中の患者以外。初診時/再診時
入院集団精神療法 100点 入院中の患者について,入院の日から起算して6月に限り週2回を限度として算定
通院集団精神療法 270点 入院中の患者以外の患者について,6月に限り週2回を限度として算定
精神科作業療法 220点
入院生活技能訓練療法 100点 入院の日から起算して6月以内の期間に行った場合。入院中の患者に週1回を限度として算定
75点 入院の日から起算して6月を超えた期間に行った場合。入院中の患者に週1回を限度として算定
精神科ショート・ケア 275点 小規模なもの
330点 大規模なもの
精神科デイ・ケア 550点 小規模なもの
660点 大規模なもの
精神科ナイト・ケア 500点
精神科デイ・ナイト・ケア 1000点
精神科退院指導料 320点 入院期間が1月を超える精神障害者である患者又はその家族等に対して,医師,看護師等が共同して,退院後に必要となる保健介護サービス又は福祉サービス等に関する計画を策定し,当該計画に基づき必要な指導を行った場合に,当該入院中1回に限り算定
精神科退院前訪問指導料 380点 入院期間が3月を超えると見込まれる患者の退院に先立って患家等を訪問し,当該患者又はその家族等に対して,退院後の療養上の指導を行った場合に,当該入院中3回(入院期間が6月を超えると見込まれる患者にあっては,当該入院中6回)に限り算定
精神科訪問看護・指導料 550点 精神科訪問看護・指導料(T)
160点 精神科訪問看護・指導料(U)
持続性抗精神病注射薬剤治療指導管理料 250点
医療保護入院等診療料 300点
重度認知症患者デイ・ケア料 1000点


薬剤料
薬剤料  使用薬剤の薬価は、別に厚生労働大臣が定めます。

項目 点数 備考
薬剤 薬価が15円を超える場合は、薬価から15円を控除した額を10円で除して得た点数につき1点未満の端数を切り上げて得た点数に1点を加算して得た点数とする。

薬価が15円以下である場合は算定しない。