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うつ病・躁うつ病治療薬

 うつ病は、気分障害の一つであり、抑うつ気分や、不安、焦燥、精神活動低下、食欲低下、不眠などが現れる精神疾患です。うつ病には、生活に支障のない程度の軽症のものから、生命に影響するような重症のものまであります。うつ状態になる切欠は、一過性の心理的ストレスに起因するもの、季節や生体リズムの変調により生ずるものなどいろいろあります。


 うつ病は、脳内で気分や感情、思考などに作用する神経伝達物質である、セロトニンが減少して起こる病気です。フルボキサミンなどのうつ病治療薬は、このセロトニンの減少を抑えてうつ病を治療する薬です。

 躁うつ病も気分障害の一つで、躁状態とうつ状態を繰り返す型の精神疾患です。躁うつ病は、一旦回復しても再発することがあり、多くの場合に生涯にわたる薬物投与が必要となります。躁とうつの繰り返し周期は、数ヶ月単位から、長いものでは数十年という場合もあります。

うつ病治療薬:SSRI
代表的な処方薬
 フルボキサミン・デプロメール・ルボックスなど

特色・効能  SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬で、効果はそれほど強力ではないものの、副作用も少ないうつ病治療薬です。

副作用  錯乱、幻覚、セロトニン症候群、痙攣、ショック、血小板減少、白血球減少、肝機能障害などの副作用があらわれることがあります。

飲み合わせ  ハーブのセントジョーンズワートは抗うつ効果をもつハーブなので、SSRIうつ病治療薬と飲み合わせると、薬の作用が強まりすぎて、セロトニン症候群(下痢、嘔吐、錯乱など)が現れることがあります。


躁うつ病治療薬:抗躁薬
代表的な処方薬
 炭酸リチウム・リチオマール・リーマスなど

特色・効能  躁うつ病の躁状態では、極端に気分が壮大になりすぎ気持ちが高揚しすぎます。これは中枢神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリン、および自律神経刺激物質のセロトニンなどの作用の異常が原因で起こります。炭酸リチウムは、それらの物質の異常を改善する薬です。

副作用  服用量などが適正範囲を逸脱すると、リチウム中毒などの重大な副作用が現れることがあります。

飲み合わせ  塩分の摂取量の変動がリチウム濃度を変動させるので、塩分の摂取について医師の指導による十分な管理が必要です。