パーキンソン病では、脳の幹にあたる中脳と、ここと密接な関連のある線条体が関連しています。通常であれば、中脳の中にある黒質と呼ばれる部分でドーパミンが作られ、線条体の細胞へと運ばれます。しかし、パーキンソン病では、原因不明の理由で、この黒質細胞と線条体の連絡網が損傷を受けていて、十分なドーパミンが線条体に届きません。
パーキンソン病の典型的な症状は、手足などの振るえと動きにくさです。振るえの回数は毎秒4〜6回くらいですが、本人には非常に辛い状態になります。この症状は静かにじっとしているときに特に激しく起こり、何かをしようとすると一時的に治まる場合もあります。動きにくさも辛い症状ですが、動き出そうとしても最初の一歩がなかなか出てきません。また、一旦動き出すと、歩みが止まらなくなる突進現象が起こります。また、筋肉が固くなって、手足が使えない状態にもなります。
発病する年齢は、通常50代以降ですが、ときには、10代、20代の人がなる場合もあります。発病率は人口1000人に一人くらいの割合です。
パーキンソン病の治療は薬によるものが主体ですが、薬で症状の改善はできても、完治することは不可能です。くすりは一生涯、飲み続ける必要があります。一方、脳の特定部位に電極を差し込み、そこに一定の電圧を掛けて刺激を与える技術が開発され、すでに実用段階に成りました。
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