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医薬品

〔糖尿病治療薬〕

 

 糖尿病は糖代謝の異常によって起こる病気で、血液中のブドウ糖濃度が異常に高くなり、様々な合併症をきたすか、きたす危険がある病気です。

 糖尿病になると尿に糖分が出てくることからこの病名が付けられています。

 糖尿病は、その病名の「糖尿」自体が問題なのではなく、「高血糖」になることによるいろいろな合併症の方が問題なのです。

 この病気の診断は尿中に漏洩する糖分の測定も行われますが、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)を調べることで行われます。


 血糖値は、正常な状態であれば一定の範囲内に調整されています。しかし、インスリンが必要なだけ分泌されないか、または必要なだけ消費されない場合には、血糖値が上昇し糖尿病となります。

 インスリンはすい臓にあるランゲルハンス島で作られます。また、インスリンを消費するのは、肝臓や脂肪、筋肉などです。このため、すい臓からのインスリンの分泌が不足したり、脂肪筋組織での消費がうまく行えなくなると、糖尿病になります。

 糖尿病発症の原因には「インスリン分泌不全」「インスリン抵抗性」および「ブドウ糖毒性」の3つがあります。

 インスリン分泌不全は、必要なインスリンがすい臓から分泌されないこと、インスリン抵抗性はインスリンが効きにくくなった状態をさします。また、ブドウ糖毒性とは、高血糖自体のためにインスリン分泌不全やインスリン抵抗性の悪化を増幅させることを意味します。

 糖尿病の典型的な症状の現われ方は、喉の渇き、多飲、多尿、体重減少などですが、多くの場合、特別な症状が出ないのが特徴です。

 糖尿病の高血糖状態が持続すると、急性あるいは慢性の合併症をきたして日常生活に著しい障害をもたらすようになります。初期の段階では、血糖値などの測定結果によって発見されることになります。早期発見と正しい血糖値コントロールをすれば、合併症の発症・進展は阻止できます。


糖尿病治療薬 ◆〔糖尿病治療薬〕にはいくつかの種類があるので、それらの特徴をご説明します。
糖尿病治療薬  糖尿病治療薬には、次のような種類があり、それぞれの種類に多くの医薬があります。ここでは、糖尿病治療薬の種類と医薬を示します。

 ・インスリン製剤
 ・スルホニル尿素系血糖降下薬
 ・αグルコシダーゼ阻害薬


インスリン製剤  インスリン製剤系の糖尿病治療薬には、ヒトインスリン・ペンフィル・ヒューマリン・ヒューマカード・ノボリン・ノボレット・モノタードなどがあり、これらのインスリン製剤の効能や副作用などを示します。

インスリン製剤の特性
特色・効用  体内では、血糖を下げようとするインスリンと、血糖を高めようとするグルカゴンという二つのホルモンの作用によって、血液中の血糖値は調節されています。糖尿病ではこのバランスが狂い高血糖が続くと発症する病気です。

 糖尿病には二つのタイプがあって、「I型糖尿病」は膵臓の機能が悪くなり十分なインスリンが分泌されないタイプ、「II型糖尿病」は、インスリンの分泌はあるが、その機能が低下しているタイプです。日本人の場合では、II型が圧倒的に多く、95%を占めます。この原因には、膵臓の問題というより、生活習慣病的要素が多くあります。

 インスリン製剤は主にI型糖尿病の人向けで、注射により本来のインスリン分泌パターンに近づけるようにします。

副作用  適当量のコントロールができないと低血糖などの副作用がでます。

飲み合わせ  インスリン注射は食事の直前にしますが、食事が遅れると低血糖になる心配があります。また、アルコールはインスリンの血糖低下作用を強める作用があるので、インスリン注射をする方はアルコールは止めた方がいいです。


スルホニル尿素系血糖降下薬(1)  スルホニル尿素系血糖降下薬系の糖尿病治療薬(1)には、次のような医薬があります。ここでは、これらのスルホニル尿素系血糖降下薬の効能や副作用などを示します。

 ・トルブタミド
 ・ラスチノン
 ・ジアベン
 ・ヂアベトース
 ・ブタマイド
 ・メリトスD

スルホニル尿素系血糖降下薬(1)の特性
特色・効用  スルホニル尿素系血糖降下薬(1)は、膵臓の細胞機能に作用しインスリンの分泌を促進する薬です。この薬は、食事療法と運動療法では十分な治療が行き届かない糖尿病患者が服用します。

副作用  低血糖、アルコール耐性低下、甲状腺機能異常などの副作用がでることがあります。

飲み合わせ  大酒のみの方は、代謝酵素が多く分泌されやすく、薬の効果が弱まります。抗菌剤、睡眠薬、鎮痛薬などと同時に服用すると深刻な副作用がでることがあるので医師の注意に従わなければなりません。


スルホニル尿素系血糖降下薬(2)  スルホニル尿素系血糖降下薬(2)系の糖尿病治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのスルホニル尿素系血糖降下薬(2)の効能や副作用などを示します。

 ・クロルプロパミド
 ・アベマイド
 ・ダイヤビニーズ
 ・メリトスC

スルホニル尿素系血糖降下薬(2)の特性
特色・効用  スルホニル尿素系血糖降下薬は、膵臓のβ細胞に作用しインスリンの分泌を促進する薬です。この薬は、末梢の筋肉でのブドウ糖利用率を高めます。

副作用  低血糖、再生不良性貧血、血小板減少、肝機能障害、光線過敏症などの副作用がでることがあります。

飲み合わせ  ゴーヤ料理やカレーを食べると、薬の作用が強まり低血糖になる恐れがあります。


αグルコシダーゼ阻害薬  αグルコシダーゼ阻害薬系の糖尿病治療薬には、次のような医薬があります。ここでは、これらのαグルコシダーゼ阻害薬の効能や副作用などを示します。

 ・アカルボース
 ・グルコバイ

αグルコシダーゼ阻害薬の特性
特色・効用  食物として摂取された澱粉は、小腸から吸収されるまでに、αアミラーゼという酵素の働きによって、オリゴ糖や二糖類に消化されます。

 このαアミラーゼの作用を阻害することて、食後の急激な血糖上昇を抑制するのが、αグルコシダーゼ阻害薬です。この薬自体に血糖値を降下させる作用があるわけではありません。

副作用  腹部膨満感、おなら、下痢などの副作用がでることがあります。

飲み合わせ  特にありません。