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栄養成分

脂質・脂肪酸とは

 脂質は糖質と同様に体内でエネルギー源となる栄養素です。

 脂質は、炭水化物、蛋白質と共に体を構成する主要な栄養素で、これら三つを三大栄養素と呼んでいます。

 食品から摂取した脂質は人体でエネルギー源として使われます。

 また、脂質は細胞膜、血液、ホルモンなどの原料となり、ビタミンA・D・Eなどの脂溶性ビタミンの吸収を助けます。


 余剰の脂質は中性脂肪として蓄えられ、体力が消耗したときや急激にエネルギーが必要なときに消費されます。脂質は主に肉、魚、油脂などに多く含まれていて、人間の体が消費するエネルギーのうち、25%くらいは脂質から摂取するのが望ましいとされています。

 脂質の大部分は脂肪酸で、脂肪酸には多くの種類があり、それぞれ体に及ぼす影響が異なります。脂肪酸は、動物性油脂、植物性油脂、魚介類油脂の3種類に大別されます。

脂質・脂肪酸 ◆〔脂質・脂肪酸〕についてご説明します。
脂質の種類  脂質は、1gあたりのエネルギーが 9kcal と高カロリーで、エネルギー源として使われます。脂質には、単純脂質と呼ばれるものと複合脂質および誘導脂質と呼ばれる3種類があります。

 単純脂質は、いわゆる中性脂肪と呼ばれ、脂肪の中では最も量が多くあります。中性脂肪は、膵液と腸液に含まれている脂肪分解酵素(リパーゼ)により加水分解され、グリセロールと脂肪酸に分かれます。グリセロールは小腸で吸収されます。

 複合脂質は、単純脂質に糖や酸が結合したもので、糖脂質、リン脂質などがあります。糖脂質は、脂肪酸とガラクトースの化合物で、主に脳の構成分として存在するフレノシンやケラシンなどがあります。リン脂質は、分子内にリン酸を持った脂質でレシチンやケファリンなどがあります。ケファリンは、特に脳・神経組織に多く存在します。

 誘導脂質とは、単純脂質や複合脂質に水を加えて加水分解してできる成分で、コレステロールが含まれます。

 単純脂質が分解されて生成される脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸とがあります。飽和脂肪酸は、いわゆる「悪玉コレステロール」と呼ばれています。また、不飽和脂肪酸は「善玉コレステロール」と呼ばれているもので、飽和脂肪酸を減らす作用があります。

 体の構成部分として不可欠な不飽和脂肪酸の中で、オレイン酸は体内で合成されます。しかし、体内で合成できない不飽和脂肪酸の中で体に不可欠なもの、リノール酸(オメガ-6)、リノレン酸(オメガ-3)、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などは、「必須脂肪酸」と呼ばれ、食事から一定量を摂取しなければなりません。リノール酸は最も重要な必須脂肪酸で、特に幼児の成長・発育に重要な働きをします。また脂肪酸は、血圧や血液凝固、炎症や他の体の機能のコントロールを助ける作用もあります。

脂質の消化・吸収  食事で摂取される脂質の消化、吸収は蛋白質や糖質よりやや複雑です。脂質は食事によって人間の体に摂取されると、唾液のリパーゼで一部加水分解された後、胃に運ばれ乳化されます。脂質の大部分の吸収は小腸で行われます。脂肪分解酵素のリパーゼの作用で脂肪酸とグリセリンに加水分解され、吸収されます。その後、リンパ管を経由して肝臓に送られます。さらに血液に乗って脂肪細胞に運ばれます。

 エネルギーが必要になると、体内の中性脂肪が脂肪酸とグリセリンに分解されますが、エネルギーとして使われるのは脂肪酸です。脂肪は1gで9kcalのエネルギーを発生し、糖質より効率のよいエネルギー源となります。

健康的な脂質の摂り方  健康な皮膚や頭髪は、脂質によって保たれています。1日の食事の総カロリーのうち、脂質は10~25%が理想です。油分が不足すると抜け毛やカサカサお肌の原因になったりします。女性の場合には、ホルモンのバランスが崩れ、生理不順や不妊症の危険性もあります。

 脂質は、摂取する油・脂肪の質が問題で、不飽和脂肪酸が多く含まれている食品を摂る事が大切です。不飽和脂肪酸は、青魚(イワシ、サバ、ニシン、サンマ)やマグロ、鮭、ウナギ、オリーブ油などに多く含まれます。

脂肪酸の適量摂取  必須脂肪酸が欠乏すると、欠乏すると皮膚炎・腎障害・小腸繊毛の形成障害など 障害が起こります。逆に、摂取量が多すぎると、肥満を引き起こし、高脂血症・動脈硬化・糖尿病・高血圧など生活習慣病の原因となります。

コレステロール  コレステロールが必要以上に多くなると、いろいろな問題が発生します。このため、コレステロールの摂取には注意が必要です。

 注意すべきことは、コレステロールを多く含む食品でも、その食品にコレステロールを低下させる作用のある脂肪酸が多く含まれていれば、血中コレステロールを上げるとは限らないという点です。逆に食品中のコレステロールが少なくても、下げる作用のある脂肪酸が少なければ、血中コレステロールは上昇します。

 飽和脂肪酸のラウリン酸やヤシ油に多いミリスチン酸は、コレステロールを上昇させます。不飽和脂肪酸のリノール酸や、魚油のEPA・DHA、オリーブ油にはコレステロールの低下作用がみられます。しかし リノール酸は確かにコレステロール低下作用は強いのですが、善玉コレステロールまで下げてしまうので要注意です。魚油はコレステロール低下作用の他、血栓防止・抗炎症・免疫改善などの面でも効果があります。