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健康食品

〔スクワレン〕

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 スクワレン(squalene)は、深海ザメの肝油に豊富に含まれている油性成分で、「スクアレン」とも呼ばれています。化学的にはテルペノイドに属する油脂です。

 この物質は、ヒトの体内でも産生されている物質であり、コレステロールを合成する際の中間体です。

 スクワレンは、ヒトのリンパ節や骨髄、副腎、肝臓などの免疫担当細胞に多く存在しています。酸素と結合しやすく、各臓器の機能回復を促進し、新陳代謝を活性化します。


 また、免疫機構で重要な役割を果たすTリンパ球やBリンパ球、マクロファージなどを活性化し免疫作用を強めます。

原産地・歴史 ◆〔スクワレン〕の原産地や由来・歴史は、どんなですか?
スクワレンの由来  スクワレンは、化学的にはテルペノイドに属する油脂であり、1906年に東京工業試験所の辻本満丸博士によってクロコザメの肝油から発見された物質です。1926年になって、イシドール・ヒールブロンにより化学的構造が決定されました。

スクワレンの原材料  スクワレンは、深海ザメの肝臓に豊富に存在する油性物質です。深海ザメの肝臓は体重に比して非常に大きくなっています。サメには浮き袋がないため、浮力を得るために肝臓中に多くの脂質を蓄積し利用しているためです。

 良質のスクワレンが採取されるアイザメの場合には、肝臓は体重の25%もの重量があり、その四分の一が肝油となっています。しかも、肝油の90%はスクワレンでできています。

 スクワレンは、深海ザメの肝油だけでなく、ヒトを含む多くの哺乳類の体内で産生し、皮脂中に存在します。また、オリーブ油、アボカド油、綿実油などにも含まれています。

 この物質は、ステロイド骨格の中間体であり、ヒトの肝臓や皮膚で毎日800mgほど生合成されるのですが、すぐにコレステロールに転化されてしまうのため、体内での存在量は微量となっています。

 体内での存在量は、性、年齢によって異なり、十代後半の女性に最も多くなり25才以降では次第に減少してゆきます。


主な栄養成分 ◆〔スクワレン〕の主な栄養成分は何ですか?
スクワレン成分  深海ザメの肝臓に含まれる油脂であるスクワレンは、酸素を効率よく身体各部に運搬する働きがあります。酸素の少ない深海でサメが激しく活動するためには、身体各部に酸素を効率よく運搬する必要があるのです。

 スクワレンは、酸素と結合しやすい高純度の不飽和炭化水素であり、体内で酸素をとり込み、各臓器に効率よく供給する働きがあるものと推定されています。

 さらに、表皮細胞への浸潤性、浸透性に優れている点もスクワレンの大きな特徴とされます。


主な効果・効用 ◆〔スクワレン〕の主な効果・効用は何ですか?
スクワレンの作用  スクワレンには、免疫強化作用、浸透作用、細胞賦活作用、浄化作用、鎮痛作用、殺菌作用など6つの作用があるとされています。

スクワレンの作用
免疫強化作用  人体内では、スクワレンは、リンパ節、骨髄、副腎、肝臓などの免疫機構に関与する多くの細胞に分布します。生体で免疫力を発揮する重要な主役物質である、Tリンパ球・Bリンパ球・マクロファージの活性を促進します。

浸透作用  スクワレンの分子は非常に小さく、皮膚や髪への強い浸透作用があります。

 通常の場合、ヒトの皮膚はバリアゾーンで防御されているため、薬剤を湿布しても深部まで到達されるのは困難です。しかし、スクワレンには毎秒2mmほどの浸透力があり、湿布薬にスクワレンを併用すれば、深部まで容易に浸透させることができ、薬の効果を増大させます。

 内服したも、スクワレンは細胞膜の浸透性を高めるので、併用薬の効果は大きくなります。

細胞賦活作用  スクワレンには賦活作用があります。これは、細胞や皮膚の肉芽の発育を促進し新陳代謝を活性化させる作用で、賦活作用が強ければ身体は活き活きしてきます。

 スクワレンは、コレステロールやステロイドの前駆物質です。60兆個もあるというヒトの細胞の表面細胞膜はコレステロールからできています。コレステロールは室温で単離すれば白色~微黄色の固体ですが、生体内ではスクワレンからラノステロールという物質段階を経て生合成されます。

 コレステロールは生体内の代謝過程で主要な役割を果たしていますが、ステロイド(副腎皮質ホルモン・性ホルモン)合成の出発物質となっています。

浄化作用
(抗酸化作用)
 スクワレンには、細菌類から皮膚を守り、清潔に保つ作用があります。

 不飽和脂肪酸が酸化すると過酸化脂質となるのですが、これは人体にとっては有害でビタミンを破壊したり、ホルモンの効果を妨害したりします。

 スクワレンの化学構造に含まれる6個の二重結合を持つ不飽和炭化水素は、体内で重要な役割を果たします。余分に酸素と結合している過酸化脂質から、酸素を奪い取って、もとの不飽和脂肪酸に戻してくれるのです。

 過酸化脂質が血液中のリボタンパクと結合してできるリボフスチンは老化の原因物質であり、一度できてしまうと細胞内に留まってしまいます。老化現象は、このリボフスチンが脳や内臓細胞などに付着して起こります。

 特に脳では、他の臓器よりも多くの脂質量があり、リノール酸などの不飽和脂肪酸が多く存在します。これが酸化され過酸化脂質となると、リボタンパクと結合しリボフスチンとなり、老人ボケの原因ともなります。

鎮痛作用  スクワレンの分子式は 「C30H50」であり、これは「(C5H8)*6+H2」と書くことができ、ハイドロ基を持っています。このハイドロ基には鎮痛作用があり、痛みや痒み、火傷の薬となります。

 漢方では、スクワレンは鮫玉として利用されています。

殺菌作用  スクワレンは、化学的にテルペンを基本骨格としています。このテルペン属には殺菌作用があります。大腸菌、赤痢菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、鷲口蒼カンジタ菌、白癬菌などに対して、発育を完全に阻止したり、抑制する力があります。


スクワレンをお勧めする人  スクワレンには、各臓器、身体組織、細胞の代謝を活性化し自然治癒力を高める作用があるので、次のような悩みを持つ人にお勧めです。

スクワレンをお勧めする人
老化現象  ・更年期障害
 ・老化防止
 ・動脈硬化

筋肉痛・神経痛  ・神経痛
 ・関節痛
 ・腰痛

臓器疾患  ・心臓疾患
 ・肝臓疾患
 ・腎臓疾患

炎症など  ・口内炎
 ・歯痛
 ・二日酔い



用法・用量 ◆〔スクワレン〕の用法・用量はどうなりますか?
スクワレンの用法・用量  スクワレンの1日あたりの標準摂取量や摂取目安量というものは定められておりません。

 深海ザメから採取した天然の肝油を減圧蒸留して精製した栄養補助食品などが販売されていますが、どれくらい摂取すればよいのかは、その商品に表示された用法・用量に従うことが大切です。

 スクワレン自体が酸化しやすいため、通常はカプセルや錠剤として販売されていて、利用者には摂取しやすくなっています。


副作用・留意点 ◆〔スクワレン〕の副作用や留意点はありますか?
スクワレンの副作用  スクワレンに特別な副作用、重篤な副作用があるなどの報告はありません。もともとスクワレンは深海サメの肝油から抽出された成分ですので、十分安全な食品と考えられ、健康上の問題が起こることは滅多にありません。

 とはいえ、どのような食品やサプリメントでも同じですが、短時間に極端に大量な摂取をした場合には問題が起こる可能性はあります。栄養補助食品として摂取する際は、その商品の説明書に従って用法容量を守って服用するのがよいです。

 また、体調不調時にスクワレンを摂取した場合、極めて稀な例として、肌に軽度の発疹がでて痒みを感じることがあります。

 もともとスクワレンには肝機能を高める働きがあります。肝臓疾患の患者がその治療のために医薬を服用している場合に、スクワレンを摂取すると、何らかの相互作用による副作用が出る可能性があります。医薬とスクワレンサプリメントを同時に摂取したい場合には、主治医に相談してから摂取するようにしましょう。

 スクワレンの摂取を始めてから、風邪類似の症状や軽度の肺炎的症状が現われるようなら、一時的に摂取をやめて見て、症状が消えるかどうか確認しましょう。


健康食品・サプリメント ◆〔スクワレン〕の健康食品・サプリメントはありますか。
市販の健康食品・サプリメント  スクワレンの市販健康食品・サプリメントは、ウエルシアなどから販売されています。これらのご利用に関しては、販売会社のご説明だけでなく、上記の内容もよく理解して下さるとよいと思われます。

スクワレン健康食品・サプリメントの例
ウエルシア ・深海鮫エキス
・深海鮫エキスカプセル
・サプリックス サメ肝油 150カプセル
・ミナミ Partner 深海鮫ソフトP
・生肝油ソフトオメガ3 180球