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〔納豆菌〕

 




 納豆菌は学名的には「バチルス菌」と呼ばれ、広義の「枯草菌(こそうきん)」の一種です。

 納豆菌と狭義の枯草菌は、非常に類似した性質を持っていますが、異なる点もあります。

 納豆菌は「ナットウキナーゼ」を産生しますが、枯草菌は産生しません。


また、納豆菌の方は納豆菌ファージというウイルスに冒されますが、枯草菌は大丈夫です。

 納豆菌は、非常に過酷な環境下でも生き延びることができる特徴がありあす。

 100度Cの環境下では多くの細菌類は死滅しますが、納豆菌は死滅せず、120度Cではじめて死滅します。低温にも強く、マイナス100度Cでも死滅することはありません。

 また、酸やアルカリにも強く、pH1.0~10.0の環境下で生き延びます。ちなみに、枯草菌については全ゲノム解析が完了しその構造が解明されています。
 納豆菌の発酵作用を応用されてできる典型的な食品が納豆です。納豆には優れた整腸作用や脳の働きを活性化する作用、抗菌作用、消化促進作用などがあります。

 もともと大豆には、良質のたんぱく質やビタミン、鉄分、カルシウムなどの栄養成分が豊富に含まれていますが、納豆ではビタミンB群やビタミンK2なども豊富になり非常に優れた食品となります。

納豆菌の特徴と機能 ◆〔納豆菌〕の特徴と機能についてご説明します。
納豆菌の特徴  納豆菌は広義の枯草菌の仲間で、通常稲わらに多く棲みついている微生物です。

 納豆菌は、マイナス100度C~プラス100度Cという過酷な環境下で生き延びることができる強力な細菌です。

 納豆菌による発酵作用を大豆に応用して作られる典型的な食品に納豆があります。大豆はもともと「畑の肉」といわれるほどに、良質なたんぱく質やビタミン、カルシウム、鉄分などを含有しますが、納豆にすると更にビタミンB群やビタミンK2が豊富となります。

 納豆では、大豆に含まれるたんぱく質が酵素分解され必須アミノ酸が豊富になっています。

納豆菌の機能  納豆菌には、優れた健康作用として、整腸作用、血栓溶解作用、抗菌作用、消化促進作用、脳細胞活性作用などがあります。これらの作用は大豆を発酵させた納豆の健康作用として知られています。

納豆の健康作用
整腸作用  納豆菌は、胃酸に負けることなく腸内まで移動できます。納豆菌は乳酸菌よりも強力で、腸内の善玉菌を増殖させる整腸作用があり、長時間持続的に作用します。

血栓溶解作用  納豆に含まれる酵素の「ナットウキナーゼ」には、血栓を溶解する作用があります。その効果は一般の血栓溶解用医薬に匹敵するほど強力で、高血圧症や動脈硬化症の予防や改善に効果があります。

 納豆には、アンギオテンシンが含まれ高血圧を下げる働きがあります。また、納豆には、納豆菌の増殖により変換阻害酵素、活性酸素除去酵素(SOD)などの酵素も生成されます。

抗菌作用  納豆には抗菌作用もあるとされ、O-157などの腸内有害菌やウイルスに対して抑止効果があります。

消化促進作用  納豆菌には、腸を刺激し消化活動を活発にする働きがあります。

脳細胞活性作用  納豆には、大豆たんぱく質が酵素分解されてできる必須アミノ酸が豊富であり、脳細胞や生理活動を活性化します。


納豆菌摂取の注意点  納豆菌には、血栓溶解作用があるために、高血圧や動脈硬化症などの予防や改善に効果的ですが、反面、何らかの病気の治療などで「抗血液凝固剤」を服用している人にとっては危険なこともあります。

 抗血液凝固剤を使用中の人が納豆を食してよいかどうかは医師に相談しなくてはなりません。