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健康用語辞典

おたふくかぜ

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おたふく風邪

 おたふくかぜは、ムンブスウイルス(おたふくかぜウイルス)の感染により起こる病気で、正式名は「流行性耳下腺炎」という病気です。原因ウイルスの名称をとって「ムンブス」とも呼ばれています。ムンブスウイルスは世界中に広く分布するウイルスです。

 おたふくかぜに感染すると、耳下腺部と呼ばれる耳の下や頬の後ろ側、あごの下などが腫れて痛みを伴います。腫れは片側からはじまり、しばしば両側が腫れあがり腫れている耳下腺部が痛みます。腫れがひどい場合には、痛みのために食べ物が噛めなかったり、飲み物が飲み込めなくなったりすることもあります。


 腫れは最初の1〜3日が最もひどくなり、通常1週間から10日ほど続きますが、顎下腺が腫れると2〜3週間も腫れが引かないこともあります。多くの場合、発熱がありますが、それほど高熱にはなりません。発熱は3〜4日ほどで下がります。

 おたふくかぜは、くしゃみや咳で容易に飛沫感染するウイルス感染病です。唾液腺でウイルスが増殖し、くしゃみなどの飛沫により感染するのです。唾液腺が腫れている間は他の人に感染させてしまうので、学校や保育園、幼稚園はお休みしなければいけません。

 この病気は、幼児に多く感染する流行性の病気で冬から春先にかけて感染者が増加する傾向にあります。おたふくかぜの感染力はそれほど強力ではないものの、幼稚園などで集団的に感染することもあります。また、おたふくかぜの患者に兄弟・姉妹がいる場合、60%以上の確率で感染するといわれます。

 おたふくかぜのウイルスに直接的に効果のある薬はありませんので、治療は症状に応じての対症療法になります。一般的には、消炎鎮痛剤や解熱薬などによる薬物療法を施します。痛みがひどいときに冷湿布も効果があります。また、症状がひどいときに、医師の判断で抗生物質の注射をすることもありますが、重要なことは、薬は必要最小限にとどめるという点です。

 おたふくかぜは、一生に一度罹れば免疫ができるので二度と罹ることはありません。また、1歳を過ぎれば有料でワクチンを接種することも可能ですが、ワクチンによる予防効果は90%程度です。10%ほどの人はワクチンを接種してもおたふくかぜに罹る可能性はあります。