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〔コエンザイムQ10〕 |
コエンザイムQ10は、ミトコンドリア内膜や原核生物の細胞内に存在する電子伝達物質のひとつで、正式名を「UQ:ユビキノン」と呼ばれる物質です。 ユビキノンは、ヒトの細胞内のミトコンドリアに最も多く存在し、エネルギーを作り出す補酵素として作用する物質です。 このユビキノンは、日本では1970年代以降、軽度~中等度の「うっ血性心不全」などを治療する医療用医薬品として用いられてきました。 |
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ユビキノンは、米国で「コエンザイムQ10」という名称のサプリメントとして販売されてきたことで、現在ではコエンザイムQ10と呼ばれるのが一般的になっていますが、この名称の他にも「補酵素Q」「ビタミンQ」「CoQ10」および「ユビデカレノン」などの名称でも呼ばれています。 コエンザイムQ10には、強力な抗酸化作用があり、うっ血性心不全の治療薬としてのほか、生活習慣病の予防やアンチエイジングにも幅広く利用されています。 コエンザイムQ10は、本来は生物体内で合成される物質なので、ビタミンのように経口摂取する必要性はありませんが、その合成能力は20代をピークに、加齢とともに衰えてしまうので、体外からの摂取も必要となります。 コエンザイムQ10を含有する食品には、レバーやモツ、牛肉、カツオなどがあります。 また、コエンザイムQ10は比較的安全性は高く、2001年4月から食品として販売可能になりました。これにより、医師の処方箋なしで一般医薬品(OTC医薬品)として消費者が直接購入できるようになり、これを含むサプリメントも多数販売されるようにな |