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〔水虫〕 |
水虫は皮膚糸状菌という真菌(白癬菌)の感染によってできる病気です。 真菌による病気には、主に足の皮膚にできる水虫(足白癬)、足の爪にできる爪水虫(爪白癬)、股部にできる陰金田虫(股部白癬)、頭部にできるしらくも(頭部白癬)などの種類があります。 白癬菌は湿気を好み、皮膚のケラチンを栄養分として繁殖するため、足や足の爪、股部・陰部などを不潔にしているとでき易く、すぐに繁殖してしまいます。 |
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真菌によって生ずる水虫や陰金田虫、しらくもなどの病気は、通常は皮膚の表面に感染して広がります。足の皮膚にできた水虫を長期間にわたって放置していると、真菌が爪組織の内部にまで侵入してしまい、根治困難な「爪水虫」を引き起こす可能性が大となります。 爪水虫にまで進行してしまうと塗り薬での治療は不可能となり、長期にわたる内服薬での治療が必要となってしまいます。内服薬には肝臓障害などの副作用もあるので、こうなる前に、普通の足の皮膚にできる水虫の段階で治療をしてしまいましょう。 また、真菌が頭部の毛穴から皮膚内部まで侵入して感染すると、「ケルズス禿瘡(とくそう)」と呼ばれる広範囲な脱毛を引き起こすことがあります。 統計では、水虫患者は2100万人ほどいるとされています。男女ともに高年齢層に多くなります。 |