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〔アレルギーと免疫〕 |
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ある種の物質の摂取や物質との接触により、体外から人体内へ侵入する異物に対して、体内の免疫反応は、異物を撃退するための「抗体」を作ります。 |
本来、免疫反応は外部からの異物を排除するための、生体にとって重要な生理機能です。 |
私たちの周囲には、無数の病原体をはじめいろいろな物質が多数存在し、いつでも人体内に侵入してくる危険性があり、それらの危険から身体を守る働きをするのが免疫なのです。 |
免疫機能の本質は、自分自身の身体を構成している皮膚や内臓、筋肉、骨、血液などの全ての組織や体液を「自己」として認識し、それ以外の外部から侵入してくる物質や身体内部で予期せず生成される物質を「非自己=異物」として区別することです。
・〔自己免疫疾患〕 |
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免疫機構には、「自然免疫系」と「獲得免疫系」という二つの反応系があり、一方は生まれながらに備わった免疫系で、もう一方は生存期間中に学習していく免疫系です。
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体内にアレルギーを引き起こす原因である細菌やウイルス、異物などのアレルゲン(抗原)が侵入してくると、これを検出して、抗体が作られ、外敵を排除する免疫機構が働きます。 |
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将来アレルギーを起こすような、アレルゲン(抗原)が体内に侵入すると、リンパ球の一種である「ヘルパーT細胞」の表面にある受容体がこれを認識します。 |
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アレルゲン(抗原)が二度目に侵入してくると、既に感作された肥満細胞が存在することで、抗原と感作済みの肥満細胞とが結合し、肥満細胞が活性化されて、抗原を撃退するための戦いである「抗原抗体反応」が起こります。 |