HOME 健康・医療館スマホ版 PC版へ移動現在:スマホ版
 
体の病気操作指示中毒の病気  

〔有毒生物中毒〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 毒や毒物は、生命活動にとって危険であったり、不都合を起こしたりする物質の総称です。

 そのような性質は毒性と呼ばれ、そのような性質を有するものは、物体や生物を問わず有毒であると表現されます。



 ある種の生物では、外敵から自分自身を守るため、あるいは獲物を捕捉するために毒を有していることがあり、このような生体由来の毒は「自然毒」と呼ばれています。

 〔有毒生物中毒〕を引き起こす典型的な動物には、蛇、蜂、昆虫、毛虫、節足動物、サソリ、そしてフグなどの海中生物があります。

 このような有毒生物による毒素は、生物が自分自身の体内で産生し蓄積する場合と、外部から餌として捕食した生物がもっていた毒を高濃度に濃縮して蓄積する場合とがあります。


 例えば、毒蛇の持つ蛇毒は、消化液が変化し毒として専用の器官に蓄積された毒であり、またフグ毒は餌として摂取したプランクトンに由来する毒がフグの体内で濃縮蓄積された毒です。

ページのトップへ戻る

有毒生物中毒を引き起こす生物
〔有毒生物中毒を引き起こす生物〕

 有毒生物中毒は、その毒をもつ生物の牙や棘によって毒液が注入されて起こるものと、経口摂取などにより体内に入って起こるものとがあります。

 前者には、「蜂毒」や「蛇毒」「昆虫毒」「節足動物毒」などがあり、後者の例としては「フグ毒」などがあります。

生物中毒を引き起こす生物
哺乳類

 カモノハシ、ソレノドン、ブラリナトガリネズミ

鳥類

 ピトフーイ

爬虫類

 コブラ科全種、クサリヘビ科全種、ナミヘビ科の一部、ドクトカゲ科全種

両生類

 一部のイモリ類など

魚類

 フグ、アイゴ、ウナギ、エイ、オニオコゼ、オニダルマオコゼ、ゴンズイ、ツムギハゼ、ハオコゼなど

軟体動物

 イモガイ、ヒョウモンダコなど

節足動物

 クモ、サソリ、ムカデなど

甲殻類

 スベスベマンジュウガニ

昆虫類

 蜂、アオバアリガタハネカクシ、蟻、チャドクガ、ツチハンミョウ、ドクチョウなど

刺胞動物

 サンゴイソギンチャクやスナイソギンチャクなどのイソギンチャク類、カツオノエボシなどのクラゲ類



ページのトップへ戻る