その他の医薬による中毒も多く発症します。 糖尿病の治療薬であるインスリンを注射すると中毒症状を起こすことがあります。 高血圧の治療に用いられるクロニジンでも中毒症状を呈することがあります。
ストレプトマイシンは結核の治療に最初に用いられた抗生物質ですが、これを用いた人に特有な難聴症状が出ることがあります。 また、カナマイシンはアミノグリコシド系抗生物質のひとつですが、若干の聴覚神経への毒性が認められます。 一般にカナマイシンによる難聴は、ストレプトマイシンによる難聴より軽度です。
ストマイ難聴やカナマイ難聴は、単なる難聴や耳鳴りだけでなく、めまいや吐き気などの平衡機能障害を伴うことも多いです。 血圧降下剤の硫酸グアネチジンにも重大な副作用(中毒)があり、心不全や狭心症、洞不全症候群、結節性多発動脈炎様症状が起こることがあります。