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〔急性腎炎〕 |
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喉や鼻などの上気道が何らかの感染症を患らい、喉の痛みや風邪の症状が治まった後に、腎臓の糸球体に起こる炎症を〔急性腎炎〕といいます。 |
体内の免疫反応により産生される抗体が、糸球体に引っかかって炎症が起きるとされます。 |
〔急性腎炎〕の患者の70%は20歳以下で、3~10歳のこどもに多く発症します。 |
〔急性腎炎〕は、正式には〔急性糸球体腎炎〕と呼ばれる病気です。糸球体は腎臓内にある毛細血管の固まりで、ここで血液が濾過されて尿が作られます。 |
〔急性腎炎〕は、通常、鼻炎や喉頭炎、扁桃炎などの上気道の炎症を起こしてから、1~3週間後くらいして発病します。
・血尿
〔急性腎炎〕の症状が現れると、身体はだるくなり、起きているのが困難になります。 |
〔急性腎炎〕の元となる風邪の症状は、「溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)」と呼ばれる細菌によるものです。 |
風邪症状の後に、それまで尿に異常が無かった人に血尿や蛋白尿が現れ、むくみなどの症状がでた場合、〔急性腎炎〕の可能性があります。
・尿検査
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〔急性腎炎〕の三大症状「血尿」「高血圧」および「むくみ」が現れたら、直ぐに入院し、安静にして食事療法を行うのが基本です。 |
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〔急性腎炎〕の治療は、通常、四つの臨床的段階「乏尿期」「利尿期」「回復期」および「治癒期」に分けて行われます。
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