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体の病気

〔コクシジオイデス症〕

 

 〔コクシジオイデス症〕は、真菌による強い病原性を呈する感染症で、四類感染症に指定されています。

 コクシジオイデスの病原体はペストに相当するきわめて強い真菌です。

 カリフォルニア州やアリゾナ州を中心とした米国南西部からメキシコにかけての半砂漠地帯で発生が見られる半乾燥地域の風土病です。


 強風や土木工事などにより土壌中のコクシジオイデス真菌の分節型分生子が土壌と共に飛散し、これを吸入することで肺に感染します。人から人、動物から人への直接感染は無いとされています。

 感染した人のうち約0.5%が全身感染へと進みます。この病原体を扱う検査従事者や実験者に2次感染の危険性が多くなります。


 コクシジオイデス症の潜伏期間は、2~4週間です。初期症状は、発熱、咳、胸痛、頭痛など感冒様症状に伴って発症し、紅斑が見られます。病状が進行すると髄膜炎をきたすようになります。

 コクシジオイデス症は、春から秋にかけて多く発症しますが、この病気にはいくつかの種類があり、症状も異なります。

 日本では、現在までに数十例の患者が発生しましたが、カリフォルニア州やアリゾナ州への旅行者が大部分です。


コクシジオイデス症の症状
原発性肺コクシジオイデス症

 約40%の感染者に軽い風邪様の症状がでますが、ほとんどの場合、無症状です。汚染地域の住民のほとんどは短期間で自然治癒します。約10%の主に女性の患者では下腿に結節性紅斑がみられます。

原発性皮膚コクシジオイデス症

 刺し傷や外傷により感染し発症する病気です。皮膚に潰瘍を形成し、花キャベツ状の腫瘤を作ります。

良性残留性コクシジオイデス症

 発症した原発性コクシジオイデス症の2~8%の患者の肺に、結核に似た空洞が形成されます。炎症反応はほとんどなく、病巣もそれ以上には進行せず、感染の恐れもありません。

播種性コクシジオイデス症

 播種性コクシジオイデス症は、コクシジオイデス肉芽腫・進行性コクシジオイデス症・二次性コクシジオイデス症とも呼ばれる病気です。原発性コクシジオイデス症患者の0.5%に発生し、半数は死亡します。

 免疫不全の患者に起こることが多い。皮膚、皮下組織、骨、関節、肝、腎、およびリンパ組織が侵されます。