副腎では、〔副腎腫瘍〕と総称される多くの腫瘍が発生しますが、大部分は良性腫瘍です。
典型的な良性の副腎腫瘍には、〔原発性アルドステロン症〕や〔クッシング症候群〕〔褐色細胞腫〕および〔非機能性副腎腺腫〕などがあります。
しかし、良性腫瘍であっても、ホルモン異常などをきたすことはあるので、切除が必要な場合もあります。
副腎で発生する悪性腫瘍〔副腎がん〕は、副腎皮質の細胞から発生しますが、副腎髄質からも〔悪性褐色細胞腫〕や〔神経芽細胞腫〕が発生します。
〔副腎がん〕は、健康診断などで偶然発見されることが多いですが、基本的には稀ながんであり、羅漢率は100万人あたり2人程度です。
発生年齢層では10歳前後と40~50歳代の二つのピークがあります。
また、女性の方が男性の2倍程度多く発症します。
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