|
〔腎尿管結石〕 |
|
〔腎尿管結石〕あるいは〔腎臓結石〕とは、腎臓や尿管に結石ができる病気です。 |
小児には滅多に起こりませんが、20~50代の人に多く発症します。発症率は男性に多く、女性の二倍ほどあります。 腎尿管結石には、結石ができた身体の部位により、次のような種類に分けられます。
・腎杯結石 |
これらの結石の中で、腎杯結石と腎盂結石を合わせて、腎臓結石とか腎結石と呼んでいます。 |
腎尿管結石あるいは腎臓結石は、腎臓や膀胱および尿路系に沈着するいろいろな物質の結晶からなる石ができる病気で、石ができた状態、および各部位に石が詰まってしまった状態をいいます。 |
||||||||||
腎臓および尿路の中で結石はどこにでもできます。それぞれの結石が出来た部位ごとに結石の名称がつけられています。
|
||||||||||
腎臓や尿路に結石ができるメカニズムは明確ではないのですが、できる結石の種類については、次のようなものがあります。
|
腎尿管結石の多くは、「上部尿路結石」といって、「腎臓内部」で形成され、「尿管内部」にもできます。 |
|
結石がある程度の大きさまで成長し、それが元の発生位置から下部に向かって移動することがあります。こうなると、腎尿管結石による典型的な症状が現れます。 |
通常、尿の中には、結石構成成分であるカルシウム、シュウ酸、尿酸などが過飽和状態で存在しています。 |
|
生活習慣によっても結石はでき易くなることが知られています。結石生成の基本原理から推察されるように、尿の中のカルシウムやシュウ酸が多いと、結晶化し成長して結石となります。
・偏食が多く、一度に多く食べる。 |
腎尿管結石が尿路中を移動したり、詰まってしまい激しい疼痛症状があれば、痛みの状態と血尿などからおおよその診断が可能です。 |
|
上部尿路結石(腎臓内の結石)の検査では、超音波検査が有用です。 |
|
下部尿路結石の検査も、腎臓結石の場合と同様に、疼痛などの症状、尿検査、腹部超音波、静脈性腎盂造影、CT検査で行います。 |
腎尿管結石の治療は、多くの治療法により行われますが、上部尿路結石と下部尿路結石とで多少異なる部分があるので、ここでは、次のように二つの部位ごとに説明します。
・上部尿路結石 |
||||||||||||
腎尿管結石の治療法には、鎮痛などの応急処置のための「対症療法」、自然排石を促進するための「待機療法」、尿酸結石やシスチン結石に対する「溶解療法」および、「外科的治療」とがあります。
|
||||||||||||
下部尿路結石の治療も基本的なところは腎結石の場合と同様です。鎮痛のための「対症療法」や自然排石のための「待機療法」、「溶解療法」などを行います。
|