腎尿管結石には、結石ができた身体の部位により、次のような種類に分けられます。
・腎杯結石 |
これらの結石の中で、腎杯結石と腎盂結石とを合わせて、腎臓結石とか腎結石と呼んでいます。また、尿道結石は、尿路結石とも呼ばれます。 |
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◆〔腎尿管結石〕〔腎臓結石〕とは、一体どんな病気なのか分かります。 |
腎尿管結石とは |
腎尿管結石あるいは腎臓結石は、腎臓や膀胱および尿路系に沈着するいろいろな物質の結晶からなる石ができる病気で、石ができた状態、および各部位に石が詰まってしまった状態をいいます。腎尿管結石には、結石が出きる部位による分類と、できる結石の成分による分類とがあります。 |
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腎尿管結石の種類 |
腎尿管結石(腎臓結石)は、尿路系に沈着するいろいろな物質の結晶からなる石で、それが出きる部位による分類と、できる成分による分類とがあります。
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◆〔腎尿管結石〕の症状が分かります。 |
結石が出来た状態 |
腎尿管結石の多くは、「上部尿路結石」といって、「腎臓内部」で形成され、「尿管内部」にもできます。最も多く結石が形成されるのは腎臓内部の「腎杯」と「腎盂」と呼ばれる部分です。 |
結石の降下・移動 |
結石がある程度の大きさまで成長し、それが元の発生位置から下部に向かって移動することがあります。こうなると、腎尿管結石による典型的な症状が現れます。 |
◆〔腎尿管結石〕の原因や発症の仕組みが分かります。 |
基本的原因 |
通常、尿の中には、結石構成成分であるカルシウム、シュウ酸、尿酸などが過飽和状態で存在しています。このような状態のところに、更に多くの結石構成成分が排泄されてくると、もはやそれ以上、液体として蓄積することができなくなり、不安定化飽和状態を経て、急激に結晶が形成されてしまいます。 |
結晶成長因子 |
生活習慣によっても結石はでき易くなることが知られています。結石生成の基本原理から推察されるように、尿の中のカルシウムやシュウ酸が多いと、結晶化し成長して結石となります。
・偏食が多く、一度に多く食べる。 |
◆〔腎尿管結石〕の検査方法や診断方法が分かります。 |
一般的腎尿管結石検査 |
腎尿管結石が尿路中を移動したり、詰まってしまい激しい疼痛症状があれば、痛みの状態と血尿などからおおよその診断が可能です。 |
上部尿路結石 |
上部尿路結石(腎臓内の結石)の検査では、超音波検査が有用です。患者を横ばいまたは仰向けに寝かせて、超音波検査機で腎臓を観察すると、腎盂・腎杯の位置にキラキラした白いエコー像と音響陰影とが見られます。 |
下部尿路結石 |
下部尿路結石の検査も、腎臓結石の場合と同様に、疼痛などの症状、尿検査、腹部超音波、静脈性腎盂造影、CT検査で行います。 |
◆〔腎尿管結石〕の治療方法が分かります。 |
上部尿路結石 |
腎尿管結石の治療法には、鎮痛などの応急処置のための「対症療法」、自然排石を促進するための「待機療法」、尿酸結石やシスチン結石に対する「溶解療法」および、「外科的治療」とがあります。
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下部尿路結石 |
下部尿路結石の治療も基本的なところは腎結石の場合と同様です。鎮痛のための「対症療法」や自然排石のための「待機療法」、「溶解療法」などを行います。
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