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〔膠原病の検査〕 |
〔膠原病〕かも知れないという気になる症状が出た場合、かかりつけ医から専門医を紹介してもらって、検査を受けることになります。 |
検査の中でも最も重要なのは「血液検査」です。 〔膠原病〕が自己免疫システムの異常により、自分の身体を攻撃してしまう「自己抗体」が存在することにあります。 それ故、各種の抗体を測定することで、〔膠原病〕の種類の特定や、その状態、広がりの範囲を調べることができます。 |
各〔膠原病〕に対応して、特定の抗体が存在したり、量が変わるので、病気の識別には、「血液検査」は欠かせません。 |
膠原病を早期発見するには血液検査が欠かせません。血液検査は静脈から血液を採取して行います。 検査は、病名を診断するためや病気の広がり・活動性を把握するためなどに行います。
赤沈とは「赤血球沈降速度」のことで、膠原病が炎症性の疾患であり、炎症があると赤沈が速くなります。 CRPは血管の炎症があると現れるたんぱく質で、数値により炎症の強さが分かります。 血液中の血球成分である赤血球や白血球・血小板の異常は、この病気の診断や活動性の判定に役立ちます。 自分の身体を攻撃する自己抗体には数多くのものがあり、その存在や種類により、膠原病の病名判定などが行われます。 どの抗体がどの膠原病と関連するかなどは、個別の病気の項で説明します。 |
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尿検査では、たんぱく、糖、沈渣、クレアチニン排泄などを調べます。 全身性エリテマトーデスなどの病気では、腎臓障害を起こしやすいので、このような尿検査が必要となるのです。 尿たんぱくは腎機能障害の進行度を測定するために行います。 尿沈渣検査は腎炎などの有無を知る指標となります。 クレアチニンも腎機能の測定に使用されます。膠原病が糖尿病を合併していないかを調べるのが尿糖です。 |
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内臓の障害や骨や関節に変形がないかなどを調べるために、X線撮影や内視鏡検査などが行われます。 また、病気の広がりを確認ために、超音波検査やMRI検査、CTスキャン、腎、筋生検なども行われます。 |