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〔膠原病の病気〕 |
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〔膠原病〕は、全身のコラーゲンにフィブリノイド変性という特徴が見られ、共通的症状として原因不明の発熱、湿疹、関節の痛みなどを伴う一連の疾患群の総称です。 |
早期発見、早期治療をすれば完治は困難としても、その多くはよりよい状態を維持できる病気になってきています。 |
〔膠原病〕は、依然として難病のひとつではあるのですが、このコーナーでは、典型的症状や〔膠原病〕の特徴、発症のしくみ、検査方法、治療法などを紹介しています。 |
〔膠原病の由来〕
膠原病はそれに属する多くの病気の総称としてそう呼ばれています。この病気は、その多くが原因不明で確たる治療法もない難病とされ、厚生労働省の「特定疾患」に指定されている病気です。原因は未だに不明で、根治療法は存在しないのが現状です。 |
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〔膠原病に共通する性質〕
膠原病と呼ばれる一連の病気は、ひとまとめに「膠原病」といわれても、それぞれの病気はそれぞれ独立した病気であり、その典型的な症状や効果のある治療法は異なります。
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〔どんな人に発症しますか?〕
膠原病の極めて特徴的なことは、男性よりも女性の方に圧倒的に発症しやすい点があげられます。 例えば、日本における膠原病の推定患者数の最も多い膠原病は関節リウマチで、約100万人の患者がいますが、男女比では、女性が男性の3倍の比率です。 また、約5万人の患者がいる全身性エリテマトーデスでは、9倍にもなります。 |
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〔膠原病は完治しますか?〕
膠原病が完治するのはとても難しい病気です。しかし、完全に治ることはなくても症状が安定して、落ち着いた状態にあれば、「よくコントロールされた状態」とか「寛解(かんかい)状態」といわれます。 多くの膠原病の治療の目標は、現実的には完治ではなく、寛解状態を達成することとなっています。 この病気は一度寛解状態になっても、何かのきっかけで再燃し病状がぶり返すことがあり、真の意味で完治することはとても難しい病気なのです。 |
膠原病の種類と類縁疾患 |
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膠原病 |
・関節リウマチ ・全身性エリテマトーデス ・全身性強皮症 ・多発性筋炎 ・皮膚筋炎 ・シェーグレン症候群 ・混合性結合組織病 ・抗リン脂質抗体症候群 ・血管炎症候群 |
膠原病類縁疾患 |
ベーチェット病 ・硬直性脊椎炎 ・リウマチ性多発筋痛症 ・アミロイドーシス ・サルコイドーシス ・ウェーバー・クリスチャン病 |
膠原病は、普通の病気のように細菌感染したとか、毎日の生活習慣が不適切であったとかいう単独あるいは簡単な原因でなるような病気ではありません。 |
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膠原病には多くの病気があり、その症状は一定ではないのですが、発病初期にはある程度共通的な症状が現れます。 |
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膠原病かも知れないという気になる症状が出た場合、かかりつけ医から専門医を紹介してもらって、検査を受けることになります。 |
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膠原病は現段階では本質的な原因がはっきりと掴めていないため、原因に直接的に働きかけて治療することができない病気です。 |
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関節の中にある軟骨の滑膜部分が炎症を起こす自己免疫疾患を関節リウマチといいます。 |
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全身性エリテマトーデスは、なんらかの原因で自分の細胞や組織に対して抗体ができ、自分の体の細胞に対して免疫機能が攻撃するために、多くの臓器で血管炎を起こす自己免疫性の病気です。 |
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全身性強皮症は、全身性硬化症とも呼ばれる膠原病のひとつで、特徴的な症状として皮膚が次第に硬化する病気です。 |
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自己免疫疾患の一つで、自分自身の細胞や組織に免疫反応を起こしてしまう病気です。 |
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自己免疫疾患の一つで、自分自身の細胞や組織に免疫反応を起こしてしまう病気です。 |
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目や口の中の粘膜が乾燥する自己免疫性の病気で、涙腺や唾液腺に炎症が現れます。 |
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膠原病には、共通的な症状や検査異常が認められることが多くあります。それぞれの膠原病がとても近い関係にあるために、検査や症状だけからでは、どの膠原病が原因か特定できないことがあります。 |
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抗リン脂質抗体症候群は、「抗リン脂質抗体」を持つ人で、血液が固まりやすく、動脈や静脈が詰まる「血栓症」を発症したり、血小板が減少するような症状を呈するような病気です。 |
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人体には、動脈や静脈に分けられる多くの血管があり、大動脈や大静脈などと呼ばれる太いものから、中くらいのもの、更に毛細血管と呼ばれる細いものまであります。 |
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目、口、皮膚粘膜、外陰部、血管など全身にわたって炎症が起きる病気です。 |
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強直性脊椎炎は、腰部や臀部、股関節、脊椎などに炎症を起こし、こわばり感と疼痛が徐々に強くなる病気です。 |
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リウマチ性多発筋痛症は、通常50歳以上、特に60歳以上の人に起こる原因不明の病気で、首や肩の周辺部、腰部、臀部などのこわばりと痛みを伴う慢性炎症性の病気です。 |
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アミロイドーシスという病気は、「アミロイド」と呼ばれる繊維性の異常な蛋白が、全身の臓器に沈着して、個々の臓器にさまざまな機能障害を起こす病気です。 |
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サルコイドーシスという病気は、全身の臓器に結核などによる感染症とよく似た病巣を作る病気で、症状は、羅患した臓器により異なり、眼、皮膚、肺の順で多くみられます。 |
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ウェーバー・クリスチャン病は、皮下の脂肪に炎症が起こる病気で、身体のあちこちに脂肪織炎の皮下結節と呼ばれるしこりができ、圧痛を伴います。しこりは最初は暗赤色で柔らかく、次第にくぼみができて硬く黒ずんできます。 |