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〔心臓・血管のがんとは〕 |
胃には〔胃癌〕、肺には〔肺がん〕、甲状腺には〔甲状腺がん〕というように身体のあらゆる部位にいわゆる〔がん〕は発生します。 |
〔癌〕や〔肉腫〕〔液性がん〕などのそれぞれの言葉は、悪性の新生物である点に変わりはありませんが、それが発生する身体部位などの違いに対応して区別されています。 |
血管肉腫は、比較的稀な血管にできる悪性腫瘍で、悪性血管内皮細胞腫と悪性血管外皮細胞腫、およびカポジ肉腫とに大別されます。 好発部位は、頭頸部や下肢、体幹などの皮膚や、軟部組織や乳房、内臓、骨などで、最も多く発生するのは、高齢者の頭部に発生する血管肉腫です。 通常、血管肉腫といえば、高齢者の頭部に発生するものをいいます。 初期には、淡紅色や暗紅色の紫斑や紅斑として現われ、やがて浮腫、皮膚表層のびらんができます。 外科的な治療は困難で、化学療法や放射線療法で治療しますが、予後は不良です。 |
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横紋筋肉腫とは、将来、自分の意思により身体を動かすときに使う骨格筋(横紋筋)になるはずの未熟な細胞から発生する悪性腫瘍で、身体各部にある骨格筋や平滑筋、脂肪、結合織、骨、あるいは軟骨などの細胞になるべき間葉系細胞から発生します。 横紋筋肉腫は、身体中のあらゆる部位に発生しますが、好発部位は、頭頸部や泌尿生殖器および後腹膜、そして上下肢となります。 病理組織学的には、胎児型と胞巣型、および多形型の三つに分けられ、それぞれは、更にいくつかに詳細分類され、遺伝子的背景や罹りやすい年齢、治療成績などが異なります。 全体的に、この肉腫は、幼少児に多く発症します。 |