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心臓・血管のがん
〔心臓・血管のがん〕

血管肉腫
横紋筋肉腫

〔血管肉腫〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔血管肉腫〕は、血管にできる比較的稀な悪性腫瘍です。

 このがんは、次の三つに大別されます。

 ・悪性血管内皮細胞腫
 ・悪性血管外皮細胞腫
 ・カポジ肉腫

 このがんの好発部位は、頭頸部や下肢、体幹などの皮膚や、軟部組織や乳房、内臓、骨などです。

 特に、最も多く発症するのは、高齢者の頭部に発生する血管肉腫であり、通常、単に〔血管肉腫〕といえば、高齢者の頭部に発生するものをいいます。

 ここでは、この狭義の〔血管肉腫〕について説明しています。


広義の血管肉腫の種類
悪性血管内皮細胞腫  通常、狭義の意味での血管肉腫は、悪性血管内皮細胞腫を指していて、悪性血管内皮腫ともいいます。

 主に、高齢者の頭部に好発する血管肉腫と乳がん根治術後のリンパうっ滞に起因する血管肉腫の2種類があります。

悪性血管外皮細胞腫  悪性血管外皮細胞腫は、悪性血管外皮腫ともいいます。

カポジ肉腫  古典型、アフリカ型、医原性型の3つに細分されます。


 〔血管肉腫〕は、高齢者の前頭部から前額部の皮膚に、初期症状として淡紅色あるいは暗紅色の紫斑や紅斑として現われます。

 やがて浮腫を伴いながら皮膚表層のびらんや出血がみられ、かさぶたができます。もっと進行すると、紫斑の中に結節ができたり、潰瘍状になったりします。

 初期の段階なら、外科的に病巣周辺を大きめに切除することも可能です。

 しかし、多くの場合、現実には不可能な、頭部や顔面の諸器官の同時切除を迫られるため、多剤併用化学療法と放射線療法とで治療します。

 この病気は、早い段階で肺への転移が起こり、〔血気胸〕を起こしやすく、予後は不良です。


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