音声を発する器官、いわゆる「のどぼとけ」を喉頭といい、ここにできるがんが〔喉頭がん〕です。 喉頭の内腔の上前方は舌の付け根に繋がり、上方から喉頭蓋、仮声帯、室、声帯、声門下腔があり、下方向の気管、肺へと繋がっています。 喉頭は、左右声帯の閉鎖と肺からの呼気により声帯を振動させ発声させるなどの役目を持つ器官です。 この喉頭にがんができたものが喉頭がんです。
〔喉頭がん〕は初期段階では、しわがれ声になり、飲み物を飲み下しにくくなる嚥下障害が出たり、喉がイガイガしたり、息苦しくなる症状などが出てきます。 〔喉頭がん〕が重症になると、のどぼとけを摘出する手術が必要となりますが、飲食は今までと同様にできます。 〔喉頭がん〕の患者数は、男女ともに50歳代以降の年代で多くなります。 〔喉頭がん〕は肺がんと同様に喫煙習慣および飲酒習慣と高い相関があります。 日本での〔喉頭がん〕の発症率は、外国ほど多くはないものの、最近では女性での増加が顕著になっています。 この原因は、女性の喫煙率が増加しているからと考えられています。