基本分野選択:HOME現在:健康用語 現在:PC版スマホ版へ移動
 
健康用語健康用語全般健康情報五十音検索ABC検索数値記号検索 
健康用語

〔睡眠障害〕

 
 睡眠障害は、眠りたいのに眠れないというような障害をいいます。

 主な睡眠障害の中で最も典型的なものは、いわゆる不眠症ですが、それも含めて睡眠障害には四つの種類があります。

 ・「不眠症」
 ・「過眠症」
 ・「概日リズム睡眠障害」
 ・「睡眠呼吸障害」

 不眠症は、日本人の5人に一人が悩んでいるといわれるほど多くの患者がいるポピュラーな障害です。


 普通であれば、眠るつもりでベッドに入ると15分以内くらいで眠りにつけますが、これが30分~1時間以上も眠れないとしたら、不眠症の可能性があります。このように、身体や脳が眠りたいと思っているのに眠ることができない病気が不眠症なのです。

 不眠症にはなかなか寝付けないタイプの「入眠困難型不眠症」、折角寝付いても夜中に何度も目が覚めてしまう「途中覚睡型不眠症」、そして通常より2時間も早く、朝方4時頃には目が覚めてしまい、もう眠れなくなる「早朝覚醒型不眠症」の三つがあります。また、本当はたっぷり眠ているのに十分寝た気がしない「熟眠障害型不眠症」というのもあります。

 代表的な睡眠障害は不眠症ですが、睡眠障害の種類は非常に多くて、細かく分類されています。1990年に作成された「睡眠障害国際分類」によれば、睡眠障害は下記のような三つの群に大別され、細分類では、全部で77種類の疾患が定義されています。

睡眠障害の種類
睡眠異常  睡眠異常には、「内在因性睡眠障害」「外在因性睡眠障害」および「概日リズム睡眠障害」の三つのカテゴリーに分類されます。不眠や過眠などが主な症状です。
睡眠時随伴症  睡眠時随伴症は、睡眠中に起こる好ましくない身体現象をいい、「覚醒障害」「睡眠・覚醒移行障害」「通常レム睡眠に伴う睡眠時随伴症」および「その他の睡眠時随伴症」があります。
内科的・精神科的障害に伴う睡眠障害  内科的あるいは精神科的疾患があって二次的・二次性に起こる睡眠障害で、「精神障害に伴う睡眠障害」「神経疾患に伴う睡眠障害」および「その他の内科的疾患に伴う睡眠障害」があります。


睡眠障害 ◆〔睡眠障害〕について種類や症状をご説明します。
睡眠障害の分類  ここでは、睡眠障害国際分類に基づいて睡眠障害の概要を記述しています。ここに登場するような多くの睡眠障害についての詳細なご説明は別項目として掲載していますので、個別詳細については、そちらを参照して下さい。

 典型的な睡眠障害は、〔睡眠異常〕〔睡眠時随伴症〕および〔内科・精神科的障害に伴う睡眠障害〕に分類せれています。

睡眠障害
睡眠障害や睡眠異常
睡眠異常  睡眠障害国際分類での睡眠異常は、睡眠障害を病気として分類していています。この分類においては、睡眠異常は「内在因性睡眠障害」「外在因性睡眠障害」および「概日リズム睡眠障害」という三つのカテゴリーに分類され、その主な睡眠障害は「不眠」および「過眠」の症状を呈するものをいいます。

 内在因性睡眠障害は、心理的・身体的原因による原発性の睡眠障害で、「精神生理不眠(不眠症)」「ナルコレプシー(過眠症)」「睡眠時無呼吸症候群」「周期性四肢運動障害」「むずむず脚症候群」などがあります。

 外在因性睡眠障害は、身体以外の原因による特殊な環境下で発症する睡眠障害で、「不適切な睡眠衛生」「環境因性睡眠障害」「睡眠不足症候群」および「不適切な薬物やアルコール使用による睡眠障害」などがあります。

 概日リズム睡眠障害は、何らかの原因・理由により、通常的には睡眠をとるのに好ましいとされる睡眠のタイミングがずれてしまう睡眠障害です。「交替勤務性睡眠障害」「睡眠相前進症候群」「睡眠相後退症候群」「非24時間型睡眠」「覚醒症候群」など多様なものがあります。

睡眠時随伴症  睡眠時随伴症は、睡眠中に起こる好ましくない身体現象の総称で「覚醒障害」「睡眠・覚醒移行障害」「通常レム睡眠に伴う睡眠時随伴症」および「その他の睡眠時随伴症」の四つのカテゴリーに分類されます。

 覚醒障害は、睡眠状態からしっかりと目覚めることができないことで起こる睡眠障害を指し、「寝ぼけに相当する錯乱性覚醒」「睡眠時遊行症(夢中遊行)」および「夜驚症」などがあります。

 睡眠・覚醒移行障害は、主に覚醒から睡眠移行期やレム睡眠(浅い眠り)からノンレム睡眠(深い眠り)への移行期、ノンレム睡眠からレム睡眠への移行期に発生する障害で、「睡眠中に頭を打ちつける症状を呈する律動性運動障害」「寝言」「金縛り」「悪夢」などがあります。

 その他の睡眠時随伴症には、「歯ぎしり」「睡眠時遺尿症」「夜間発作性ジストニア」および「乳児突然死症候群」などがあります。

内科・精神科的障害に伴う睡眠障害  内科的あるいは精神科的疾患があって二次的に起こる睡眠障害で、「精神障害に伴う睡眠障害」「神経疾患に伴う睡眠障害」および「その他の内科的疾患に伴う睡眠障害」があります。

 精神障害に伴う睡眠障害は、精神性障害、気分障害、不安性障害、恐慌性障害、アルコール症などの精神科的な障害に伴って起こる睡眠障害です。

 神経疾患に伴う睡眠障害は、脳変性疾患、痴呆、てんかん、パーキンソン症候群、頭痛などの神経疾患に伴って起こる睡眠障害です。また、プリオン病のひとつである致死性家族性不眠症、片頭痛による不眠などに伴うものもあります。

 その他の内科的疾患に伴う睡眠障害は、嗜眠病、夜間心虚血、睡眠に関連する喘息や胃腸疾患など、いくつかの内科的疾患に伴う睡眠障害です。