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〔支持療法〕 |
〔支持療法〕は、いわゆる〔精神療法〕の中のひとつであり、〔支持的精神療法〕とも呼ばれます。 |
しかし、患者の症状によっても治療においても多くの肉体的・精神的苦痛、不安、恐怖などを伴うのが普通です。 |
がん患者には、身体的な痛みだけに限らず、心理的・精神的苦痛、霊的苦痛、そして社会的苦痛など様々な苦痛が伴います。 肉体的苦痛と精神的苦痛はそれぞれ関連しあっていて、相互に増幅する性質があります。 実際には完治できるような早期のがんであっても、がん患者は多かれ少なかれこのような苦痛や悩みを抱えて治療を受けています。 また、末期がんであれば、患者は身体的苦痛だけでなく、死の恐怖などの心理的苦痛や霊的苦痛をひしひしと感じて残された日々を過ごさなくてはなりません。 がん患者が遭遇するさまざまな苦痛を癒し、心を安定化させるための療法が「支持療法」ですが、中でも末期がんで死に直面している患者の苦痛を和らげる場合の対応は、しばしば「緩和ケア」と呼ばれています。 患者の抱くそれら多くの苦痛を「全人的苦痛(トータルペイン)」と呼んでいて、それらには次の種類があります。
・身体的苦痛 患者の心を癒す治療者は、患者の全人的苦痛に対して親身になって対応してくれるのです。
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