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健康用語

〔重粒子線治療〕

 

 重度のがん治療の中で放射線による治療法が着目されていますが、一部のがんを除けばなかなか効果がでないといわれてきました。

 このような中で、群馬大学では重粒子線がん治療施設を建設中であり、この効果が期待されています。

 2008年6月17日付けの読売新聞によりますと、群大と原子力機構とが、「放射線効きにくいがんに」対して「重粒子線治療が効果あり」として、このページで掲載したような発表が行われました。


 ここでは、読売新聞の記事をそのまま転載しておりますので、参考にしてください。尚、当サイト「健康・医療館」では多くの病気やその治療、検査技術、治療技術などをご紹介しておりますので、それらも参考にしてください。



転載記事内容 ◆〔重粒子線治療〕についての有用な記事を転載します。

解説

 2008年6月17日付けの読売新聞によりますと、放射線が効きにくいとされたがんに、重粒子線治療が効果があるとのことです。

 ここでは、読売新聞の記事をそのまま転載しておりますので、参考にしてください。


転載元


読売新聞 2008年6月17日


記事名称


放射線効きにくいがんに

重粒子線治療「効果あり」

記事本文  群馬大と日本原子力研究開発機構(原子力機構)の合同チームは16日、実際の症例の半数近くを占めながら、一般の放射線治療では効果が薄い「Bcl―2高発現タイプ」と呼ばれるがんに、重粒子線が高い効果を発揮したと発表した。

 重粒子線による治療は、体の奥にあるがん病巣を狙い打ち出来る画期的な治療法として注目されているが、今回の研究結果は有効性をさらに明確に示したもので、論文は、7月に国際的な学術誌「ラジオセラピー・アンド・オンコロジー」に掲載される。

 一般の放射線治療は、ガンマ線やエックス線などを用い、照射した表面に主に効果を発揮する。一方、「重粒子線治療」は、ヘリウム原子より重い粒子を照射し、群馬大が前橋市に建設中の照射施設でも2009年度に臨床試験を始める予定。

 合同チームは今回、「Bcl―2」と呼ばれるがん遺伝子が活発に働くがんの場合は、放射線をあてても細胞を殺しにくいことに注目。こうしたケースは乳がんで8割、大腸がんで5割超と、放射線治療のネックになっている。

 そこで、原子力機構の高崎量子応用研究所(高崎市綿貫町)のイオン照射研究施設(TIARA)を用いて、ヒトの子宮頸(けい)がんの培養細胞に重粒子線をあてたところ、「Bcl―2」遺伝子の働きにほとんど関係なく、高い効果を発揮した。理由は未解明という。

 今後、動物実験や臨床試験で効果を確認する必要があるが、合同チームは「一般放射線でだめでも、重粒子線なら有効という可能性がある。切らずに治せるか、治療方針を判断する貴重な材料を提供する成果だ」(原子力機構)としている。