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健康用語

〔ぬけがら症候群〕

 
 「ぬけがら症候群」というものは、どこか「燃え尽き症候群」と似ています。というより同じ状態をちょっと違う観点から見た言葉のようです。

 ぬけがら症候群には二つの種類があります。

 一つ目は、目標が高すぎて自分のすべてを掛けてやってきた努力が到底およばないと脳が判断し意欲を完全に失ってしまうパターンです。

 そして二つ目は、これが自分のすべてだと信じてきた目標自体を突然失ってしまったためにどうしていいか分からなくなるパターンです。


 一人の真面目で、几帳面で、正義感が強くて、責任感が強くて、仕事熱心な人間が、ある日を境にして、まったく突然にすべての意欲を失い、何もしなくなる、あるいは出来なくなることがあります。この人はその瞬間に燃え尽きたのです。これは典型的な「燃え尽き症候群」のパターンですが、英語では「バーンアウト・シンドローム」と呼ばれています。

 燃え尽きぬけがらのようになってしまう危険性・リスクは誰にでもあります。特に危険性の高い人は、特別に使命感が強く、人並み以上に仕事に打ち込むようなタイプ、ぎりぎりまで我慢してがんばり続けてしまうタイプの人です。このような人は、ある日突然に燃え尽きてしまう危険性が大きいのです。

 ここで考えて見ましょう。この燃え尽きた人を中心に表現する最適な言葉がまさに「燃え尽き症候群」です。一方、この人を外から見ると、どうでしょうか。この人は本来持っている自分の良いところも悪いところも、すべてを燃やし尽くしてしまい、今は中身が何もない状態です。そうですね、この状態こそ第一のパターンの「ぬけがら症候群」ということになるのです。

 ぬけがら症候群には、もうひとつ特有なパターンが見られるのですが、特に女性に多いパターンがあります。女性は子供を生み育てるようになると、いつの間にか亭主のことなどそっちのけで、子供の成長する姿を眺めるのが唯一の楽しみ・唯一の生き甲斐のようになるものです。日夜、子供が立派に成長する姿を夢見ながら毎日を忙しく、楽しく過ごすようになり、いつの間にか子供なしでは生きられない自分を発見するのです。もう子離れができない心理状態になっているのです。

 しかし、いつの間にか月日が経ち、子供は成長して独自の世界を持つようになると、親から離れて行ってしまいます。突然、唯一の目標、唯一の生き甲斐を失ってしまった母親は、どうしていいか分からなくなり、中身が抜け落ちたセミの抜け殻(ハイボコ)のようになってしまうのです。もう、考えることも、動くこともできなくなってしまいます。これもまたぬけがら症候群、第二のパターンのぬけがら症候群なのです。