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〔ゆさぶられっこ症候群〕 |
ゆさぶられっこ症候群は「揺さぶられっこ症候群」「幼児揺さぶり症候群」とも呼ばれる疾患です。 おおむね生後半年以内くらいの新生児や乳児の身体を過度に揺さぶることや、それに付随する外傷などによって発生する脳内出血などの諸症状をいいます。 新生児や乳児の身体を過度に揺さぶると、脳組織には加速度損傷や打撃損傷が加わることになり、頭蓋内での出血を引き起こします。 新生児や乳児をあやしたり、可愛がるあまり過度に揺さぶり、脳内に重篤な問題を招くことになれば、児童虐待とみなされます。 |
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ゆさぶられっこ症候群の典型的な症状は「網膜出血」「硬膜下血腫またはくも膜下出血」および「体表の外傷が軽微またはない」の三つです。 ゆさぶられっこ症候群は、1972年に米国で「SBS(Shaken Baby Syndrome)」として報告され、1980年代には児童虐待のひとつの指標とみなされるようになりました。2002年以降、日本でも母子健康手帳に掲載され注意が喚起されるようになりました。 |