HOME 健康・医療館スマホ版 PC版へ移動現在:スマホ版
 
体の病気操作指示がんの病気  
骨・関節・筋肉のがん
〔骨・関節・筋肉のがん〕

骨肉腫
軟骨肉腫
ユーイング肉腫
軟部肉腫

〔軟部肉腫〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 「軟部組織」は、単に「軟部」ともいい、肺や肝臓などの実質臓器と支持組織である骨や皮膚以外の「筋肉」や「結合組織(腱)」「脂肪」「血管」「リンパ管」「関節」および「神経」を指しています。

 〔軟部肉腫〕は、身体の軟部組織から発生した悪性腫瘍のことで、〔悪性軟部腫瘍〕とも呼ばれています。

 〔軟部腫瘍〕は、手足や体幹(胴体)、頭頸部など身体のさまざまな部位から発生します。


 主な〔軟部腫瘍〕には、次に示すものなど30以上もの種類があります。

 ・平滑筋肉腫
 ・悪性線維性組織球腫
 ・脂肪肉腫
 ・横紋筋肉腫
 ・皮膚線維肉腫
 ・血管肉腫
 ・悪性末梢神経鞘腫瘍
 ・線維肉腫

主な軟部肉腫の種類
悪性線維性組織球種  成人の軟部組織腫瘍では最も高頻度で発症する。MFHと呼ばれる。
脂肪肉腫  脂肪に富んだ細胞が悪性化したる悪性腫瘍です。
血管肉腫  非上皮性細胞である血管内由来の悪性腫瘍です。
滑膜肉腫  主に下肢に好発する悪性軟部腫瘍です。
横紋筋肉腫  いろんな部位の横紋筋組織などから発生する悪性腫瘍です。
悪性神経鞘腫  神経に発生する悪性腫瘍です。
平滑筋肉腫  平滑筋の悪性新生物で、珍しい型のがんです。
繊維肉腫  コラーゲンを産生する線維芽細胞が悪性化した肉腫です。
隆起性皮膚線維肉腫  線維組織球由来と推定される低悪性度の間葉系軟部組織腫瘍です。
骨外性軟骨肉腫
胞巣状軟部肉腫  軟部組織に発生する悪性非上皮性腫瘍で、ASPSと呼ばれます。
類上皮肉腫  骨や軟骨以外の身体の支持組織に発生する腫瘍です。
骨外性ユーイング肉腫  骨でなく軟部にできるユーイング肉腫です。

 これらの腫瘍の日本における10万人当たりの羅漢人数は2人ほどですが、発生しやすい年齢層に特徴があります。

 高齢者では〔悪性線維性組織球腫〕や〔平滑筋肉腫〕が多く発生します。〔脂肪肉腫〕や〔線維肉腫〕は、中・高齢者に多く発生します。

 若年層では〔滑膜肉腫〕と〔悪性末梢神経鞘腫〕が比較的多く発症し、小児では〔横紋筋肉腫〕が多く発生する傾向にあります。


ページのトップへ戻る