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〔身体の病気〕

◇がんの病気◇

骨・関節・筋肉のがん

（軟部肉腫）

　「軟部組織」は、単に「軟部」ともいい、肺や肝臓などの実質臓器と支持組織である骨や皮膚以外の「筋肉」や「結合組織（腱）」「脂肪」「血管」「リンパ管」「関節」および「神経」を指しています。

　〔軟部肉腫〕は、身体の軟部組織から発生した悪性腫瘍のことで、〔悪性軟部腫瘍〕とも呼ばれています。

　〔軟部腫瘍〕は、手足や体幹（胴体）、頭頸部など身体のさまざまな部位から発生します。

　主な〔軟部腫瘍〕には、〔平滑筋肉腫〕や〔悪性線維性組織球腫〕〔脂肪肉腫〕〔横紋筋肉腫〕〔皮膚線維肉腫〕〔血管肉腫〕〔悪性末梢神経鞘腫瘍〕および〔線維肉腫〕など30以上もの種類があります。

　成人の軟部組織腫瘍では最も高頻度で発症する。MFHと呼ばれる。

　脂肪に富んだ細胞が悪性化したる悪性腫瘍です。

　非上皮性細胞である血管内由来の悪性腫瘍です。

　主に下肢に好発する悪性軟部腫瘍です。

　いろんな部位の横紋筋組織などから発生する悪性腫瘍です。

　神経に発生する悪性腫瘍です。

　平滑筋の悪性新生物で、珍しい型のがんです。

　コラーゲンを産生する線維芽細胞が悪性化した肉腫です。

　線維組織球由来と推定される低悪性度の間葉系軟部組織腫瘍です。

　軟部組織に発生する悪性非上皮性腫瘍で、ASPSと呼ばれます。

　骨や軟骨以外の身体の支持組織に発生する腫瘍です。

　骨でなく軟部にできるユーイング肉腫です。

　これらの腫瘍の日本における10万人当たりの羅漢人数は2人ほどですが、発生しやすい年齢層に特徴があります。

　高齢者では〔悪性線維性組織球腫〕や〔平滑筋肉腫〕が多く発生します。〔脂肪肉腫〕や〔線維肉腫〕は、中・高齢者に多く発生します。

　若年層では〔滑膜肉腫〕と〔悪性末梢神経鞘腫〕が比較的多く発症し、小児では〔横紋筋肉腫〕が多く発生する傾向にあります。