鼻腔につながる周囲の骨の内部には、空気で満たされた左右四対の空洞があります。 鼻腔に接続されていることから、これらは「副鼻腔」と呼ばれています。 そして、副鼻腔には、「上顎洞」や「篩骨洞」「前頭洞」および「蝶形骨洞」という種類があります。
これらの副鼻腔の粘膜にも悪性腫瘍は発生することがあり、各部位ごとに名称が付きますが、総称して〔副鼻腔がん〕と呼びます。 そして、特に副鼻腔内部の篩骨洞から発生するがんが〔篩骨洞がん〕であり、鼻のがんとしては〔上顎洞がん〕に次いで多く発症します。