インフルエンザの原因
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インフルエンザの原因はもちろんインフルエンザウイルスの感染ということになります。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型がありますが、猛威をふるうのはA型とB型です。A型、B型インフルエンザウイルスの表面には、HA(ヘマグルチネン)とNA(ノイラミニダーゼ)と呼ばれるスパイク蛋白があって、ウイルスの感染に強く関連しています。
A型ウイルスには、HA1~15とNA1~9といういろいろな組み合わせがあり、H1~3型はヒトからヒトへと感染します。また、組み合わせにより、ヒトの他、トリやブタにも感染するものがあります。B型にはHA、NAとも1種類だけがあります。
これらHA型とNA型の組み合わせでインフルエンザウイルスは存在し、「H○N○型インフルエンザ」と呼ばれます。中に猛威をふるうものが出てきますが、過去に全世界で出現し、パンデミックと呼ばれる大流行したインフルエンザウイルスの名称および型などは次のようなものです。
名称
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ウイルス型
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出現年
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特記事項
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スペインかぜ
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H1N1
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1918年
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感染者6億人 全世界で死者4,000~5,000万人
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アジアかぜ
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H2N2
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1957年
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感染者300万人 全世界で死者5,700人
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香港かぜ
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H3N2
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1968年
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感染者50万人 全世界で死者56,000人以上
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ソ連かぜ
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H1N1
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1977年
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A型のH1~3はヒトからヒトに感染しますが、今世紀に入ってから話題になった、鳥インフルエンザは、A型でH5N1というタイプです。ヒトへの感染が問題で、もしヒトでの発症があれば大流行の危険性があります。
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