〔くも膜下出血〕 |
脳の表面は、外側から硬膜、くも膜、軟膜という三つの膜で覆われています。くも膜と軟膜の間には隙間があり、脳の動脈が網の目のように走っています。 |
|
くも膜下出血の患者数は、脳出血や脳梗塞などに比べるとそれほど多くはありませんが、発症すれば死亡率は高く、50~60代を中心に死亡者は増加しています。くも膜下出血の発作を起こした人の約20%は数時間以内で死亡するといわれています。 |
〔くも膜下出血〕 |
脳の表面は、外側から硬膜、くも膜、軟膜という三つの膜で覆われています。くも膜と軟膜の間には隙間があり、脳の動脈が網の目のように走っています。 |
|
くも膜下出血の患者数は、脳出血や脳梗塞などに比べるとそれほど多くはありませんが、発症すれば死亡率は高く、50~60代を中心に死亡者は増加しています。くも膜下出血の発作を起こした人の約20%は数時間以内で死亡するといわれています。 |
◆〔くも膜下出血〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。 |
どんな病気ですか? |
脳の表面は外側から表皮、頭蓋骨があり、その下に硬膜、くも膜、軟膜という三つの層があり脳自体を覆っています。くも膜と軟膜との間にある膜下腔と呼ばれる隙間には、脳の比較的太い動脈(栄養血管)が多数走っています。また、無色透明の体液である脳脊髄液も循環しています。 |
---|
◆〔くも膜下出血〕の症状をご説明します。 |
くも膜下出血の症状 |
くも膜下出血が起こると、頭に突然の激しい痛みが走り、激しく嘔吐したり、出血量が多ければそのまま意識不明になったり、突然死してしまうこともあります。発作発生時の症状は次のような言葉で表現されることが多いです。
|
---|
◆〔くも膜下出血〕の原因や発症の仕組みをご説明します。 |
くも膜下出血の発症原因 |
くも膜下出血の原因の多くは、脳動脈の一部にできた脳動脈瘤が破裂して出血したことによるものです。くも膜下出血を発症した日本人の場合、約75~90%は脳動脈瘤の破裂によるものです。
|
---|
◆〔くも膜下出血〕の検査方法や診断方法をご説明します。 |
くも膜下出血の診断 |
くも膜下出血と疑われる症状があれば、先ずCTスキャンによる脳内画像解析検査が行われます。くも膜下出血があると、脳脊髄液に血液が混入するので、CTスキャンには特徴的な結果が現れます。脳動脈瘤の描画のためにMRI検査が用いられることもあります。 |
---|
◆〔くも膜下出血〕の治療方法をご説明します。 |
治療方針・予防 |
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は容易に再発します。
最初の出血から24時間以内、多くの場合は6時間以内に再出血することが多く、出血を繰り返すたびに脳の損傷がより深刻となり生命の危険度が高まります。いったんくも膜下出血を起こすと、突然死を招くいたり、あるいは突然死を回避できたとしても深刻な後遺症を残す場合が半数にのぼります。くも膜下出血が発生したら一刻も早く手術して再破裂を防止する必要があります。
|
---|