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〔サルコイドーシス〕

 サルコイドーシスは、一連の病気の総称である「膠原病」と呼ばれる病気のひとつです。

 全身の臓器に結核などによる感染症とよく似た病巣を作る病気で、症状は、羅患した臓器により異なります。

 症状がよく出現するのは眼、皮膚、肺の順で多いです。

 人間の身体には、本来的にウイルスや細菌などの外敵を攻撃する生体防御機構として「免疫」があります。


 膠原病は自己免疫疾患による炎症性の病気で、自分の身体の細胞やたんぱく質を外敵(自己抗原)とみなして攻撃してしまう自己抗体やリンパ球を作ってしまう病気です。

 眼の症状では、霧視、羞明、飛蚊症などが主なもので、物がぼんやり見えたり、異常に眩しかったり、視野に小さいものがちらちら見えたりします。視力低下や咳、呼吸苦を伴います。皮膚では、円形に隆起した結節性紅斑や柔らかい局面型の発疹などが出ます。不整脈などの症状がでることがあります。

 サルコイドーシスは、ヨーロッパ北部の人々などに多く、20歳代の男女と50~60歳代の女性に多く発症します。男女比では、女性が男性よりわずかに多く発症します。日本での患者数は、人口10万人あたり、2.2人ほどです。



どんな病気ですか? ◆〔サルコイドーシス〕とは、一体どんな病気なのかご説明します。
どんな病気ですか?

 サルコイドーシスは、全身のいろいろな臓器に結核などの感染症に似た病巣を作る疾患です。このような病巣は「類上皮細胞肉芽腫」と呼ばれています。

 よく症状が現れるのは、肉芽腫のできた臓器の障害として、目のかすみや視力の低下、皮膚の上の発疹、呼吸困難となる咳、不整脈などですが、病変がかなり進行するまでは無症状の場合が多いとされます。

 この病気は膠原病に属する病気なので、自己免疫により発症するのですが、明確な遺伝性の病気ではありませんが、病気に対して罹りやすいかどうかなどの体質の遺伝はあると考えられています。家族内にこの患者がいる人はこの病気に罹る確率は高くなります。


どんな症状ですか? ◆〔サルコイドーシス〕の症状をご説明します。
発症部位と症状

 この病気の症状は、眼、皮膚、肺、心臓などの順で多く、肉芽腫が出来た臓器の障害として出現しますが、多くの場合、病状がかなり進行するまでは無症状で、40%近くの患者が気づかずにいるとされ健康診断などで発見されます。

サルコイドーシスの発症部位
眼では霧視(霧がかかったようにぼんやり見える目のかすみ)、羞明(まぶしい)、飛蚊症(ちらちら視野に小さいものが移動する)、視力低下、眼圧上昇などが出現します。また、眼症状としてブドウ膜炎を合併することがあります。
皮膚 皮膚症状としては、結節性紅斑の発疹ができます。
 ・結節型(楕円形に隆起した暗紅色で鱗屑を伴う硬い皮疹)
 ・局面型(楕円形の辺縁隆起性で内面萎縮性の柔らかいの皮疹)
肺病変の自覚症状は咳、呼吸苦などがあります。
心臓 心臓サルコイドーシスの自覚症状は不整脈が最も多く認められ、致死的となることがありまる。


原因は何ですか? ◆〔サルコイドーシス〕の原因や発症の仕組みをご説明します。
サルコイドーシスの原因

 サルコイドーシスの原因は不明です。グラム陽性の嫌気性細菌であるアクネ桿菌を原因とする説もありますが定かではありません。


診断はどうなりますか? ◆〔サルコイドーシス〕の検査方法や診断方法をご説明します。
サルコイドーシスの診断

 サルコイドーシスの検査は、胸部X線検査、CTスキャン、血液検査、経気管支的肺生検などで行います。

 患者の9割以上では胸部X線検査で肺門部のリンパ節腫脹がみられます。他の病気との鑑別診断に必要なら肺組織生検を行うこともあります。血液検査では、白血球減少がみられ、血清中尿酸濃度の上昇が多くみられます。


治療はどうやりますか? ◆〔サルコイドーシス〕の治療方法をご説明します。
サルコイドーシスの治療

 サルコイドーシスは、通常、積極的な治療は行わず、経過観察がなされます。治療を開始するのは、症状の出現が日常生活に支障を来たすか、放置すると生命の危険に及ぶとされる場合です。

 治療する場合は、ステロイドホルモンによる薬物療法を行います。ステロイドの投与量や期間などは、炎症の起こった臓器や重症度によって決められます。一旦治療が終わり、再発した場合などでは、免疫抑制剤なども使用されることがあります。