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〔スローピング〕

 最近、スローピングという健康方法がちょっとしたブームとなっています。

 ちょっとした坂道や階段を前向きに、あるいは後ろ向きに歩くだけの健康法であり、特別な器具も要らないしお金も掛かりません。

 スローピングは、坂道健康法ともいわれ、普通のウオーキングの2~3倍の効果があるともいわれています。

 単純明快な健康運動法ながら、基礎代謝を高め、生活習慣病などの予防に効果があるといいます。


 スローピングというアイディアは、横浜市に住む奈良岡治成さんが10年ほど前に発案した健康法だという。1998年には国際スローピング協会というのを設立して徐々に盛んになっている。

 スローピングの運動はとても簡単で、しかも続けることで効果が期待できる。同好会のようなものを作ってやれば長続きするが、もちろん自宅で一人だけでも楽しめる。必要なのは、手すり付きの階段だけで、安全のために手すりを軽くもって行うのが大切である。

 先ず、階段を5段分、前向きに上り、身体の向きは変えずに、そのまま後ろ向きに5段下りる。上るときは、背筋を伸ばしてまっすぐ前をみて上り、後ろ向きに降りるときは、足元をしっかり着地させながらゆっくりと下りる。この動作を10~20回ほど繰り返す。

 今度は、階段の最も下段の位置で、後ろ向きになり、先ず5段上る。そして、そのままの向きで5段降りる。この動作も10~20回繰り返す。後ろ向きの姿勢のときは、手すりを軽くでいいが、きちんと握るようにする。前向きに下りるときは、膝を軽くまげて着地すると膝への負担が軽減できる。

 上り下りする階段の段数は、3段、2段、1段などと好きなように変えて楽しむのが良い。そして、最後に、1階分すべての階段を前向きと、後ろ向きで上下して終了する。これで少し、息が弾んでくる。季節にもよるがちょっと汗ばんでもくる。これを1日分のメニューとして毎日続けることが成功のポイントである。

 一回のスローピングに必要な時間は20~30分である。スローピングは、基本的に有酸素運動であり、心肺機能を強化し、体内脂肪を燃焼させるので生活習慣病の予防に効果がある。また、足腰の筋肉トレーニングにもなるので、日常生活面での転倒防止能力のアップにも繋がる。

 特に、後ろ向きでの階段の上り下りでは、前向きでの上り下りに比べるとはるかに多くの筋力を使うので、足腰全体の筋力が強化され、毛細血管の隅々まで血行がよくなるという。平地を歩くウオーキングに比べれば、2~3倍の運動効果が期待され、10分くらい続ければ体脂肪が燃焼し始める。また、後ろ向きに上り下りするときは、安全のために自然と気配りをすることになるので、脳の活性化にも一役買うだろう。

 なお、足腰の弱い人、高齢者などでは、このフルメニューをこなすことは負担になるので、階段1~3段分だけでの上り下りを繰り返すだけでも十分効果がある。あくまでも無理をしないことが大切です。